俺の可愛い妹×好きな人【kazunari】part２ (ページ19)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:109,229 hit

５５．曇りページ19

「あ、雅紀くんもうすぐで来る!」

昨日突然、家に来ていい?って電話があって

どうせ暇だから、いいよって返事をしたから、

唐揚げとか、

たくさん料理を作る

電子レンジがチーンってなったり

フライパンがジュージューいいだしたり、

とにかく忙しいけど

雅紀くんが喜んでくれるならって久しぶりに腕を振るう

「できた…かな?」

まぁ、雅紀くんは毎日美味しいもの食べてるだろうけどね(笑)

だから、栄養バランスも考えて今日は作ってみたの

タイミングよく、インターホンが鳴る。

・

雅紀くんがきたのかな?

はーいって玄関の扉を開ける

「…ぁ、」

・

そこにいたのは、

雅紀くん…、じゃなくて

・

和「んだよ急にテンション下がったような顔して」

和だったの

・

「だって…」

テンション下がってないよ

むしろ上がってるよ

・

和「俺の電話無視続けるとかねぇだろ?…ったく、」

「ぅ…」

確かに和の電話、無視したよ

だって…

あの後じゃ、なんて言っていいかわかんないじゃん…

和「…ごめん、この間は急に」

・

「べ…別に何とも思ってないし……」

和「……え?」

その時、和がとっても悲しそうな顔をしたから、

・

・

「じょ…冗談冗談(笑)
　私の大好きな、“お兄ちゃん”だよ?」

違う…

あははって私、笑ってるけど心から笑ってないよ

和だってそうだよなって笑ってる

泣くな…

嘘だよって言いたいよ…

辛い…

我慢して、

お願い…

・

雅「あれ?ニノだ!」

「…ぁ…。」

和「んだよ邪魔しに来たの?」

雅「俺は遊びに来たの!ね。Aちゃん?」

「あ、うん」

ナイスタイミングって所で雅紀くん登場

雅「Aちゃん、腹減った(笑)」

「あ、ごめんごめん(笑)できてるから上がって?」

雅「はーい(笑)」

和「…じゃ」

いつの間にか和は帰っていて

私の心は晴れないまま

ずうっと

６月の空みたいに

ジメジメしてて、

ずうっと

曇り

それとは対象の雅紀くんは

まるで太陽のような

眩しい笑顔