｡恋愛短編。【ONE PIECE】 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:32,466 hit

帽子＊ローページ8

あなたside

ローがいる。

それだけで胸は高鳴る。

あの日を忘れたことはない。

うまく悪魔の実の能力がつかえきれなくて、
ゾロについていくようにナミに命令されていたのに、
ゾロとはぐれて、海軍に囲まれた。

そんなとき、助けてくれたロー。

忘れられない。

ロー「こんなところで何してるんだ」

『ゾロとはぐれて』

ロー「麦藁屋のあいつか…。全く。一人でいたら危ないだろ」

『能力が、使いきれなくて、怖くて』

ロー「そうか。大変だったな。船はどこだ」

『わかんない』

ロー「着いてこい。探してやる」

『……ありがとう』

。私がどんだけ意味不明なこと言っても、ローは私を助けようと動いてくれた。

ローがいなければ。

ローが私を助けてくれなければ。

今の私はいない。

目の前にたつローは本当にかっこよくて。

ずっと見ていたい。

ルフィ「決めた！今晩は宴だあああ！」

ルフィが肉を突き上げたら、みんなはおおおっと吠える。

また、ローと話せるかな。

その事で頭が一杯だよ。

《宴》

皆がわいわいと火を取り囲むなか、ぽつんと私とローは、隅と隅に座る。

すると、ローがお酒をもってやってくる。

トクントクントクン

ロー「お前は宴会に参加しないのか」

トクントクントクン

『うん、まあね』

トクントクントクン

ロー「そうか」

トクントクントクン

『うん』

トクントクントクン

トクントクントクン

ロー「もし」

トクントクントクン

ロー「ハートの海賊団に入ってくれっていたら入るか？」

胸は一時停止寸前。

『無理だな。私にはここじゃなきゃダメな理由がある』

あなたと一緒にずっといると心臓がもたないからね。

ロー「そうか、」

ローはしばらく考えてからそう答えた。