声＊サボ ページ14
サボside
確かに見えたんだ。
Aとルフィが。
ルフィ、変わんないなぁ。
A、綺麗になってんなまた一段と。
ドキドキする胸はさっと奥にしまいこむ。
また、二人で仲良く釣りして、笑いあって。懐かしくて。
近づき、声をかけると、ルフィはえええええ！と叫び、Aは俺をポカンとした顔で見つめる。
サボ「久しぶりだな」
俺がもう一度言うと、ルフィはわああああああっと泣き出す。
ルフィ以外は誰？とでも言いたげな目で俺を見る。
サボ「弟がお世話になってる。兄のサボだ。よろしく。」
一味はあああああ！と大袈裟なリアクション。
ナミ「ルフィからよく名前を聞くわ！」
ゾロ「しかし、エースと同じ全く丁寧な挨拶だな」
これが、ルフィの仲間か。
少人数なところもルフィらしくて。
仲間にきちんとAがいることも。
ルフィ「いっ生ぎでだのが？」
サボ「勝手に殺さないでくれよ笑 ちゃんと生きてるさ。」
ルフィの麦わら帽子に手を置くと、Aはさっとルフィの後ろに隠れた。
人見知り発動か？
Aは極度の人見知りだったもんな。
クリーム色の綺麗な髪の毛を鼻の下に持っていく。
この可愛い癖もまだ、そのまんまなんだな。、
サボ「A、まだ人見知りなおんねぇのか？」
Aは小刻みに震えてこくんと頷く。
ああ、可愛い。
サボ「昔よく遊んでたじゃねえか。」
Aは懐かしそうに笑うと、髪の毛を耳にかけた。
耳から除いたのはピアス。
俺とお揃いでかったやつだ。
ドキドキドキドキと胸が高鳴る。
そのピアスに触れようとして手を伸ばしたら
サンジ「Aさんに触れるなどゆるさなあああああい！」
ナミ「いい感じなんだから静かにしなさいよ！」
まあ、賑やかな海賊だ。
ルフィもよくやったな。Aも。
二人の頭をわしゃわしゃと撫でてやった。
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作者名：runＫ | 作成日時：2015年7月28日 13時
