恋愛音痴＊ゾロ ページ11
あなたside
私がいくら呼んでもゾロは応答してくれなかった。
ゾロの方ばっかみて歩いてたら自然とゾロの流れに乗りそのまま迷っちゃった……。
怖くて泣いてたらゾロが手を引っ張ってくれて、ちょっと安心するな。なんて。
ドキドキしながら。進む。
でも、よく考えたらゾロに着いていっていいのか？
ピタリと止まった。
繋がれた手からゾロも後ろにグイッとひっぱられて、なにすんだと振り返る。
『ねぇ、ゾロに着いていっていいの？』
私が聞くとゾロははぁ？といい、頭をぽりぽりかく。
ゾロ「いいに決まってるだろ」
『ほんとに？』
私が聞くと更にゾロはぽりぽりかく。
そんですんごい顔を赤らめた。
ゾロ「俺だけみて俺だけに着いてくればいいんだよ。アホかお前は」
トクントクントクン
胸が高鳴る。
『意味わかんない////』
ゾロ「馬鹿かっ//// もう言わないからな、お前が好きなんだよ！俺だけに着いてくればいいんだよ。//// 」
嬉しくなって繋がれた手に力がこもるのが自分でもわかる。
ああ、ゾロのこと好きだな。
初めてこの時そう感じた。
いや、前からそうだったのかも。
大好きでたまらない。
もう一回、言ってほしい。
『もう一回言って？』
ゾロ「嫌だ////」
『けち、私も好きだよ』
さらっと言うと、ゾロはそっぽ向いてた顔をふっとこっちに向ける。
面白い。ゾロ。
ゾロ「…………そうか」
『うん』
ゾロ「うん、好き」
え、
不意討ち返された。
なんなんだろうね。
ゾロのことこんなにも大好きなのかと感じた。
ちゅっと頬にキスすると、
ゾロは顔をさらにゆでダコのように赤くして私を見る。
『先いきますっ』
ポカーンとしてるゾロを片手に私たちは無事サウザンドサニー号へと戻りました、
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作者名：runＫ | 作成日時：2015年7月28日 13時
