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「人は、」
sm「ん？」
「どうしてある特定の感情が恋だって分かるのかな」
sm「ん...？」
「スンミニは分かる？」
まるで5歳児がどうして地球は丸いのかと聞くみたいに大の大人が恋について聞いてきた。
sm「恋したことあるのか聞いてるの？」
「いや、恋という感情にどうして気付けるのか聞いているの」
sm「ええ....」
賢い頭を持ってしても分からないことがあるらしい
いや賢いからこんなことを聞くのか？
sm「他の人とは違うからこの人は特別だなって思うんじゃない？」
「.......そう、」
sm「聞いてきたわりに微妙な答えをするね」
「特別だなって感情を全て恋に置き換える人もいるのかと」
sm「Aは違うの？」
「それなら私は皆に恋してることになるよ」
sm「僕たちは特別なんだ」
「当たり前でしょう」
何でもないような顔をしてまたいきなり爆弾を落とした
チャニヒョンなら泣いてたかも
sm「Aは恋について知らないの？」
「どうだろう」
前に座るAを見ると長いまつ毛が銀縁の眼鏡にふわふわと当たっている
「"声を出して泣く方法を忘れたあなたの為に歌う"って、歌詞あるでしょう」
sm「うん」
「これは愛の歌なんじゃないかと思って」
今僕たちが練習真っ只中のLovepoemの歌詞だ
「愛なら、分かる気がして」
sm「うん....そっか」
「こういうのが愛ならいいなと思って」
そう言って細い人差し指でこつこつと
まっさらなイヤモニの前を叩く
「頑張ろうね」
来週の収録を言っているんだね
例えば僕たちがまだ恋も愛も知らなくても
いつか君がそれに気付いた時
閑やかな温度で満たされるのならそれでいい
「じゃあ早く帰って」
sm「手の掌返すの早過ぎだよ」
「明日も練習でしょう」
sm「はいはい」
さっきまでの感動的な空気はどこへ消えたのか
玄関まで足早に急かされる
sm「ありがとうA」
「どういたしまして」
sm「おやすみ、戸締り忘れたら駄目だからね」
「うん」
じゃあ、と扉を閉めようとした時
「あ、ジルコンの石言葉はね、」
sm「石言葉なんてあるの」
「はは、うん」
宿舎についてもう一度、
いや何度もその青い光を確かめるように眺めてから深い眠りに落ちた
ジルコンの石言葉は
"成功"、"平和"なんだとか
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ヨルム(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます楽しんで読んでいただけて嬉しいです☺️少しずつ更新していきますね🌸 (3月11日 14時) (
レス) id: 8dc4f1e167 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 面白くてつい一気読みしてしまいました！！続きはいつ頃ですか！楽しみにしてます！ (3月10日 21時) (レス) @page8 id: 609d62ddb9 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルム(プロフ) - てぇてぇさん» 教えてくださってありがとうございます😭 (2月29日 19時) (レス) id: 8dc4f1e167 (このIDを非表示/違反報告)
てぇてぇ - オリ、フラたってますよ。 (2月29日 18時) (レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年2月29日 13時
