受け入れる人 ページ41
HNside
「チャニオッパ」
bc「ん？どうしたA」
「手袋は？」
bc「してない」
「してください、はい」
bc「Aが付けてるのは流石に入らないよ」
「じゃあ貰ってきます」
bc「大丈夫だって、あ...」
コンテンツ撮影の為にやって来た大きなスキー場
天気が良くてよかったと到着して安堵した。
ただでさえ寒い冬の韓国
もっと寒い場所に来ると心配する人が増えるのだ
hn「相変わらずAはチャニヒョンに甘いですね〜」
bc「Aが甘いのはイエニにだろ」
じっとりとした視線を送ると
何を言ってるんだという顔をされる
ちなみにAにこう言うと同じような顔をされる、いや、
Aの方が何倍も可愛いんだけどさ
hn「当人同士は気付かないものなのかな」
bc「Aはみんなに優しいよ」
hn「それは知ってますけど」
bc「お前らは冷たいからな〜」
hn「......」
bc「ヒョンを無視するなー！」
がばっといつものように後ろから抱きつかれる
おお、あったかい
「何してるの？」
ぽすぽすと雪を踏みながらやって来たA
スタイリストさんに存分に着込ませられているのが見て分かる、ころころしてて可愛い
hn「チャギや〜」
「オッパ、手出して下さい」
bc「んーハニにつけてあげて」
「オッパは寒くないですか？」
bc「うん」
「本当に？」
hn「やー俺を挟んで会話しないでよ、というかちょっとは俺の心配もしてよ...」
「ジソイはマフラーしてるから」
hn「ああ〜寒いよ〜」
「はは」
呆れたようにでも蜂蜜を溶かしたような瞳
ずっと昔、俺も母親にこんな眼を向けられたことがあるような気がするなあ
「似合うね」
hn「こんな真っ赤な手袋似合うの俺くらいだよ」
bc「Aや」
「はい？」
bc「.....これでよし」
「息苦しいです」
bc「風邪引かないようにね」
「分かってますよ」
また俺を挟んで、
Aがしていた白いマフラーをぎゅっと結び直すヒョン
ヒョンは知らないのかな
Aは俺たちがくっつくと大抵は
重い、暑い、近い、と離れようとするけどチャニヒョンにそう言ってるのは見たことがない
まあ俺たちがヒョンからの大きな愛を受け止めきれない分
Aが受け止めて、抱えようとしてくれてるのかもしれないけど
bc「ほら、ハニも」
今はまだ少しわがままでも
許して欲しい
.
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年1月25日 13時
