平行線 ページ30
BCside
デビューしてまもなく知ったこと。
俺たちには休みがほとんどないこと。
前もってある程度の年間スケジュールを組み立てられていて
この時期にカムバックする、ツアーが始まるのはいつ頃か、そんなことを大まかに話してもらっている
bc「......で、今日はどんな話ですか?」
mn「KINGDOMについてだ」
来年から始まる、"KINGDOM"
これも例外はなく約半年前に出演することになるだろうと聞かされていた
そして今日またこの話をするのに俺とAだけが呼ばれたのは、
mn「Aは、本当にいいのか?」
「前にも言いましたけど会社が出てと言うなら出るほかないですよ」
mn「俺はお前の気持ちを聞いてるんだよ」
「出ます」
mn「はあ....」
広い会議室にマネヒョンと俺と、可愛い妹のA
静かな冷たい空間に大きな溜息
「言いたい事は理解しています」
mn「あのなあ」
「その間だけでも活動休止する事を進めたいんでしょうけどそっちの方がスケジュールに影響が出るのは目に見えています」
mn「賢過ぎてもどうかと思うよ」
「オッパもたまには理性的になってください」
bc「はいはい!」
ぱんと大きく両手を叩くとやっとこちらを見る2人
bc「デジャヴかと思うじゃん」
mn「Aに言ってくれ」
bc「前もこんな感じで話進まなかったんですから」
頑固者の2人が折れないから、
俺が半ば仲介役に選ばれたのだ
まあ、リーダーだしね。
マネヒョンは厳しいけどすごく感情的な人でどことなくチャンビニに似ている気もする。
Aが基本的にSNSを見ないのは少し俺たちにとって救いのあるところだけど、
それでも事務所関係なく男性アイドルばかりの所にAがいれば有る事無い事言われるのはもう目に見えている
それをきっとこの優しいヒョンは心配している
mn「はあ.......」
大き過ぎるため息を吐き出して
アメリカーノをごくごくと、えらく豪快だな
.
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作者名:ヨルム | 作成日時:2024年1月25日 13時