Back door ページ27
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全てが完璧になる
この瞬間
.
HJside
hj「Aや」
「ん？」
hj「やっぱり手ちっちゃいね」
「そんなことよりこっち」
ダンス練習中に頭を寄せ合ってモニタリングする熱心なメンバーを少し後ろから見ていたとこ
気にする様子もなく手を繋いだまま画面を見続けるA
「少し戻してください」
cb「はーい」
「リノオッパやっぱりここ交代しましょう」
lk「うーん.....でも俺は動線的に厳しいしな」
「スンミニは？」
sm「僕はどっちでも」
lk「じゃあこの時はハニの前に出て、こっちではイエニの前ならいける？」
「はい」
lk「もう1回初めからするか」
hn「ひいー」
「聞いてた？」
hj「うん？」
「お家、スンミニと交代するから」
この曲では2回Aとペアになるパートがある
Aと手を繋いで間をメンバーが通っていくから、お家だとAが言った。可愛い
hj「ええ何で？」
「バランス」
hj「バランスって...」
「手も小さければ腕も短いから」
hj「腕が短いなんて言ってないじゃん」
「客観的な感想」
するりと冷たい手が逃げ出して
長いまつ毛で縁取られた銀色の瞳が
真っ直ぐにこちらを捉えた
「こうやって見ただけでも10センチ以上」
hj「15センチは高いね」
「スンミニの方がヒョンジニに合う」
hj「何か別れ話されてる気分なんだけど？」
「うんさよならだね」
hj「やー冗談でもやめてよ〜」
「重い」
hj「ちゃぎや〜俺を見捨てないでよ〜」
「始めましょう」
後ろから首に巻き付けていた腕もまた
するりと抜け出して。
練習が始まれば1度も止まることなく
すんなりとまるで初めからこれが正解であったかのように上手くいったし、Aは悠々と俺とスンミニの間を通っていった
「こっちの方がいいでしょう」
hj「う〜、ん」
2度目のモニタリング
屈んでいたAがそう言って顔をあげる
「私の問題なんだからそんな顔しなくていいんだよ」
in「ヌナの問題？」
「身長の問題」
in「気にすることないですよチャンビニヒョンとそんなに変わらないし」
cb「イエナ？」
「客観的に見て」
hj「見てるつもりなんだけどなあ」
ステージ上で俺とこの子が隣に並ぶことはほとんどなくて
その理由はまあよく分かってるんだけど
「STAYの為だよ」
hj「.....うん」
これからも
きっとあの歓声の為に、あの笑顔の為に
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年1月25日 13時
