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hn「リノヒョーン....ってあれ、寝てる？」
「うん」
hn「まあまだセット変えてる途中みたいだったからもう少し寝させておいてあげて大丈夫」
「分かった」
hn「あ、チャギやコーラ飲む？さっきケータリングゾーンから取ってきたんだけど」
「...」
hn「チャギ〜？.....Aちゃーん」
「ジソア、私の名前はAだよ」
hn「全く最近つれないんだから」
「メンバー誰にでも言うんだから自分が呼ばれているのか分からないもの」
hn「こないだの動画撮っておけば良かった！チャギヤ〜って呼んだらリノヒョンとヒョンジニまで振り返るんだもん」
「浮気者」
hn「いつそんな言葉覚えたの！」
「スンミニ」
hn「あいつはいつも変な言葉ばっかり教えて...あ、そういえばマネヒョンに呼ばれてるんだった！行ってくる！」
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「......オッパ」
lk「...ん〜...気付いた？」
目を閉じたままそう答える
「何となくです」
lk「起きちゃうのもったいないからねー」
「寝溜め出来たらいいんですけどね」
lk「Aの膝枕は高いって意味だよ」
「別に私の足くらいいつでも貸しますよ」
そう聞いてぱちり目を開ける
うわ、眩しい
思ってたよりずっと長い時間寝てたのかな
lk「...きれーな顔」
顎先まで伸びた前髪の隙間から覗く輝く灰色と漆黒の丸い瞳。
長いまつ毛が微かに揺れている
「きれーな顔はオッパもですよ」
どうもこの瞳に捉えられると落ち着かない
lk「よいしょ......あ、これハニの？」
「はい」
寝起きの渇いた喉に甘ったるいコーラを流し込む
lk「そうだ...コーラの夢見てたんだ」
「コーラ？」
lk「練習生の頃Aがコーラくれたでしょ」
今となってはAをよく知る人間の1人としてあの行動は不思議で仕方がない
Aは人見知り、というか内向的なのだ、すごく。
あえて他人に話しかけることはしない
首を少し傾けてから
「ああ、ありましたね」
なんてまるで他人事のように
「.....頑張り屋さんに悪い人はいないと思って」
lk「頑張り屋？」
「コーヒーとコーラを間違えて振り返ったら、靴底が擦れた足があったので」
lk「....そっか」
ただ必死に朝から晩まで踊っていたあの頃
スニーカーと同じくらい擦り切れていた心を繋ぎ止めてくれた人とまさか、こんな風に話してましてや同じグループになるなんて想像もしなかった
lk「ありがとう」
あの時言いたかった言葉を。
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年1月25日 13時
