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「オッパ、イエニと交代です」
bc「え」
in「......なるべく頑張ります」
「大丈夫大丈夫」
柔らかく少し冷たい髪に触れると
思っていたよりかは悪化してないけどこれ、僕に解けるのかな。
そう考えながら指を動かすと
僕とは違う優しいシャンプーの香りがした
僕だってこの髪を毛先だけでもヒョンのせいで切ることになるのは避けたい
sm「イエニに任せて大丈夫？」
「大丈夫だよ」
lk「Aが切ることになったらヒョンジナ坊主にしてやるからな」
物騒過ぎる
「ははは」
hj「Aや〜助けてよ〜」
「因果応報って知ってる？」
hj「だからごめんって〜...」
「冗談だよ」
hj「本当に切ることになったら俺も切るから」
「伸ばしてるんでしょう」
hj「どうせすぐ伸びるしいいよ」
in「お、」
「ん？」
in「ほどけた！！あー....良かった...」
hj「よくやったイエナ、！ヒョンの命が繋がったよ」
in「ヌナの為にやったんです」
いつも踊るようにあっちこっちと揺れている髪が一部だけ強いウェーブになっている、けど明日にはきっと元通りなはず
「イエナ、ありがとう」
少し俯いて毛先を指でなぞりながら
そう言うヌナ
だって知っているから。
とても綺麗な灰色の瞳をまるで隠すように伸ばされた猫毛は
ヌナのお母さん譲りだそうで、
昔はまっすぐの髪に憧れがあったらしいけどお母さんは私とお揃いだからいいじゃないっていつも笑ってたと
自ら家族の話や、自分の話をしようとしない人だけど
その時の話をしてくれた時の
目が声が
愛しているんだと教えてくれたから
その猫毛は大事にしないと。
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年1月25日 13時
