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コーラ ページ2
LKside
「コーラは好きですか？」
突然、突拍子もなく、何の前触れもなく、
その時はやってきたのだった
lk「.....はい？」
「間違えて買ってしまってよかったら貰ってください」
それでは、と深く帽子を被ったその人はいなくなった
顔は全く見えずもはや練習生かスタッフさんかの区別もつかなかった
でも
lk「...きれーな声」
ぽつんと一人ぼっちの長い長い廊下でそんなことを呟いてしまうくらいには
穏やかで柔らかい、綿毛みたいな質感の声の持ち主だった
他人から向けられるあからさまな善意というか好意というか
そういうものが少し苦手で
どうしても勘繰ってしまうし面倒だし
でも
lk「..........うま」
なぜか嫌じゃなくて
なぜか不快じゃなくて
コーラを全て飲み干した、丁度練習生5ヶ月目の2時。
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作者名：ヨルム | 作成日時：2024年1月25日 13時
