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別れの季節 ページ43

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WNside


「.........じゃあ、行きますね」

jn「まだ間に合うよやっぱりやめよう?」

wz「間に合わないわ」

「ふふ、」


困ったように眉を下げて微笑むA

今は練習終わりの22時
それなりに広い玄関でも全員が集まれば狭くて仕方がない

js「忘れ物はない?」

「はい」

wn「荷物....それだけ?」

「はい、これで全部です」


しっかりしてるAは練習の合間や休日に
新しい部屋に少しずつ荷物を運んでたようで、今手に持っているのは大きめのトートバッグひとつだけだった


「わざわざ全員で送ることないのに.....」

hs「何言ってんの」

vn「普通来るでしょ」

「明日も会うのに、ふふっ」

Aがひとり暮らしするんだ
心配に決まってる

「ドアの外でハヌルが待ってるので、そろそろ....」

mg「待ってA」

「はい?」

mg「これ、」

「........え」

小さな紙袋をAの手にそっと握らせたミンギュ


mg「開けてみて」


ミンギュの目を見つめてから静かに梱包を解くと中から現れたのは、


「これ.......」

mg「うん」


「すごく、きれい......ドリームキャッチャー...?嬉しい........」

mg「Aが、悪い夢を見ないように」

「ありがとうございます.....大切にします......」


Aがぎゅっと腕の中に閉じ込めた白い糸で編まれたドリームキャッチャーはとても綺麗だった




「........じゃあ、本当にもう行きますね...」

dk「本当に行くの?」

jn「行くのやめよ?A、」


左手はドギョミが右手はジュニに掴まれている

mh「こら、Aを困らせない」

dn「ヒョンたち諦め悪いなあもう」

ミョンホとディノが手を叩いてあっけなくAから離されている


「これまで家にいる間も、守ろうとしてくれたこと分かってます」

sc「........うん、」

「もう大人ですから、」

sc「うん.....分かってるよ」

ヒョンを真っ直ぐ射抜くような視線がぐらり動いた気がした


「じゃあ......行きますね」

js「家に着いたら連絡するんだよ?」

「......はい、」

sg「むやみにドア開けたらダメだからね?!」

「ふふ、はい」

jh「行ってらっしゃい」

dk「気を付けてね」

「.....いってきます」


90度のお辞儀をした後に目が合ったと思えばふわり微笑んで
行ってしまった










wn「行ったか.........」




麗かな春

こうして、Aと過ごした
4年の宿舎生活は終わりを迎えた







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ヨルム(プロフ) - まるさん» こんばんは。コメントありがとうございます。楽しみだと言っていただけてお話作りも頑張れます(^^)! (2022年4月29日 21時) (レス) id: 4e74d3939e (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています!今後も楽しみにしています。応援しています。 (2022年4月29日 20時) (レス) @page44 id: 2a0a7c4887 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルム(プロフ) - 雪音さん» こんばんは。私の方こそ嬉しいコメントありがとうございます!これからも主様の楽しみになれるように精進していきます( ; ; )! (2022年4月29日 18時) (レス) id: 4e74d3939e (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 一番更新を楽しみにしております!言葉の選び方が素敵で、一ページ読むごとに心が満たされる気持ちになります^^いつも楽しませていただきありがとうございます。これからも楽しみにしています。 (2022年4月29日 16時) (レス) @page44 id: 56947806e7 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ヨルムさん» いえ、お役に立てたのなら何よりです! (2022年1月27日 0時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨルム | 作成日時:2022年1月23日 1時

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