文豪達との青春 【学スト】

自己紹介 ページ4

朝礼も終わったが敦は来ない

朝礼では眼鏡をかけた真面目そうな先生が

「俺の名前は国木田独歩だ。担当は数学。今日からこのクラスの担任だ」

そう言って自己紹介をした

そして一時間目と二時間目を使って自己紹介をするそう

「私の名は泉鏡花。好きなものは兎と豆腐に紫陽花とおばけ。嫌いなものは犬と雷に蠅。得意教科は古典。よろしく」

おばけが好きなんだ……

「次」

「澁澤A。好きなものは筍の入った炊き込みご飯。嫌いなものは兄_____じゃなくてしつこい人です。得意科目は理数以外です」

そう言うと国木田先生は一瞬顔を歪めた

担当教科だからだろうか

「僕の名前は宮沢賢治です！好きなものは音楽に天ぷら蕎麦と三ツ矢サイダーで、嫌いなものは貧困です！得意科目は…うーん、良く分かりません！皆さんよろしくお願いしまーす！」

そう言って座った途端、寝た

早ッ

「ボクは谷崎潤一郎です。好きなものは鱧に中華料理に猫とナオ_____いえ、えッと嫌いなものは地震です。得意な教科は……特にないです」

好青年のように見えたけど女性の名前が出たな

この歳で彼女がいるなんて凄い

そして他の人も紹介し終わってから国木田先生が

「澁澤の隣の席の中島敦は一週間後に来るそうだ。引っ越したばかりらしい」

あ、そう言うことか

そう思っているとチャイムが鳴った

チャイムが鳴ると同時にあの泉鏡花と名乗った子が来た

「澁澤Aさん？」

「あ、泉さんですね。澁澤Aです」

「鏡花で良い。友達に……なりたい」

そう言われて少し驚きながら

「嬉しいです。お願いします。鏡花」

そう言えば嬉しそうに笑う鏡花

可愛い……妹がいたらこんな感じかな

「Aさんでしたッけ、こんにちは」

「こんにちは、谷崎さん」

「あはは、呼び捨てでいいよ。二人は入る部活は決まりましたか？」

「部活……決まってない」

「私も」

「ボクと賢治君は武装生徒会に入る予定なんですよ」

武装生徒会？なんだか……物騒な名前

「気になる」

「そうですね、私は図書委員会にでもしようかと。中学の時にも入っていたので」

「おお、そンな雰囲気ですよね。放課後一緒に行きませんか？図書室と生徒会室って近かったはずですし」

「もう覚えてるんですか……凄いですね」

「私達は中等部からそのまま上がってきた。だから覚えている」

成る程

「では放課後、行きましょう」

今日は四時間授業なのであと二時間

少しだけワクワクした気持ちで席に着いた

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