文豪達との青春 【学スト】

迷子の迷子の…… ページ21

全員と別れて校門へ行く

あと五分で授業が終わるが、終礼もあるのでまだ時間が______

「来たか」

私の後ろから綾辻先輩の声が聞こえた

「……待ってください、授業は？」

「抜けた」

「終礼とかは？」

「受けなくてもいいだろう」

そう言って煙管を取り出す

「……ああ、そうですか」

この人に関しては突っ込まないでおこう

「行くか」

「はい」

そう言って谷崎兄妹が見つかったホテル街の近くに行くと

「にゃー」

「ね……こ」

近くの路地裏に猫がいた

その近くに何か光るものがあった

それは……ピアス

昨日谷崎くんがしていた

「……矢張りか」

え、矢張り……って

「判ってたんですか！？」

「先刻、谷崎と会った時に鞄の中にちらりと煮干しが見えてた……まあ、これくらいじゃ証拠にはならないな」

そう言って猫を撫でる綾辻先輩

「何故谷崎兄妹は此処で世話に来ていたのかという事もいるし、それはそれで何故谷崎は猫の世話だと素直に言わなかったのかが気になるな」

そう言った時、綾辻先輩の手をすり抜けて猫が路地の裏に行く

其処には……

「……なるほど、そういうことか」

猫が沢山いた

「野良猫……ですよね」

「恐らく、野良がこれほどいたら見つかったら殺処分かもしれないな」

……学校も知ったら通報するかもしれない

「……でも、言わないとダメです。野良でも病気の場合があります。保護施設とか、自分達でどうにかすれば」

そう言えば、綾辻先輩は

「ククク……そんなこと、猫なら大丈夫だ」

と言った

「猫ならって……」

「うちの校長は猫が好きだそうだ。なんとかなるんじゃないか？」

そう言って綾辻先輩は電話をかける

数分後、生活指導の福地先生と大倉先生

そして……

「……」

校長先生が来た

え、なんだか嫌な予感がする

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