文豪達との青春 【学スト】

天然先生 ページ16

「そろそろ座れ」

そう言って次の授業の先生が来た

あ、確か……二年生の担任の先生

「国語の授業を担当する織田作之助だ。一年間よろしく頼む」

そう言ってぺこりとお辞儀をする

「早速だが、自己紹介でもするか」

そう言って織田作先生は(太宰先輩が言っていたのを思い出してそう呼ぶことにした)黒板に何故か名前を書き

「国語の授業を担当する織田作之助だ。一年間よろしく頼む」

と言った

……え

「先生、先刻も同じことを言っていましたよ」

「……そう言えばそうだな。挨拶と自己紹介が混ざった」

可愛い

「澁澤……A、だな？」

「あ、はい」

「太宰から話は聞いている」

そう言われた時、クラスの女子がざわめき出す

いや、織田作先生は悪くない

あとで彼奴しばく

そう決めながらにっこり笑い

「太宰先輩は兄がお世話になっていたので知っているだけです。そこまでしっかりとは________」

「確か六歳の時に太宰にプリンを奪われて可愛らしく背中にパンチを______」

「ストップ！言わないでください！！」

何故それを言う！？

「……すまない」

「いえ、織田作先生は悪くないです」

「織田作？」

あ、しまった

そう思って慌てて言い直そうとすると織田作先生は優しく微笑み

「良く知っていたな、それでいいぞ。織田作と太宰もよく言う。ただし先生はできたらつけてほしい」

太宰先輩は如何でもいいけど織田作先生はとても優しい

それ以降、一年一組では先生の事を織田作先生と呼び始めた

集合場所→←好きな人ですか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す