文豪達との青春 【学スト】

停学の危機 ページ12

一時間目の前のホームルームで、爆弾が投下された

勿論比喩ですよ

「谷崎が停学になるかもしれん」

「「ええ！？」」

入学二日目で？

詳細を聞くと、妹さんとホテル街に入っていったのを先生に目撃されたらしい

でも……妹さんだよね？

“今日、妹と出かけるのはお勧めしない。先生が見回っているからな。指導されたくなかったら大人しくしておけ”

綾辻先輩の昨日の発言を思い出す

当たって……る

「先生！でも妹さんですよね！」

私はホームルームが終わったと同時に国木田先生に駆け寄る

「ああ、だが……」

「なら、ホテル街にただ単に入っただけかもしれませんよ？」

「証拠がない」

「やらしい事をしようとしていた証拠もありません」

そう言えば国木田先生は私をじっと見る

「なら、証拠を見つけてから抗議に来い」

そう言われて私は少しニヤリと笑いそうになる

「証拠を揃えれば、抗議してもいいんですね？」

そう言えば国木田先生はわかりやすく青ざめる

「そこまで言うなら徹底的にやってやります。彼は私の友人です」

「いいだろう」

そう言って国木田先生は去っていった

「A……」

「Aさん」

鏡花と賢治君が不安げに私を見る

「大丈夫。私、方法はあるの」

あまり使いたくないからアレは大手

まず、綾辻先輩に聞き込みに行こう

何故、判ったのかと言う事を

そう思って取り敢えず一時間目の準備をした

最初は……英語か

それどころじゃない→←人間的に失格

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