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なに言ってるんだこの美人さん。そうか、この人テニス部の部長だったな。マネージャーか、無理に決まっているだろう。私は曲がりなりにも箏曲部副部長だぞ。
「…理由を聞かせて貰おうか。」
『適任だと思った…だけじゃ不服かい?』
なんだ其れ。他に適任な人は幾らでもいるだろうに。というかマネージャーを望んでいるお嬢さんなんて沢山居るはずだ。
「その理由だけでは納得は出来ないな。その根拠は何処から出て来たんだ?」
『蓮二からだよ。彼が言うなら問題は無いと思ってね。』
蓮二…?あぁよく図書室で本を読んでいる柳か。彼奴テニス部だったのか。文化部のイメージがあったぞ。確かテストでいつも学年1位を取っていなかったか。
「例え柳が言っていたとしても私はマネージャーにはならない。」
『其れはキミが箏曲部の副部長だからかい?』
「そこまで分かっているのなら何故誘ったんだ?」
『箏曲部って大きな休みの時に部活が無いだろう?その時の臨時マネージャーになって欲しいと思ったんだ。』
確かに箏曲部は夏休みや冬休みには各自箏を持ち帰って練習するため部活は無いが、暇だというわけでは無い。練習は毎日するものだ。
「部活が無くても毎日練習するんだ。暇だというわけでは無い。」
『ああ、分かっているよ。』
「合宿とかなら箏を暇なときに弾けるからいいんだがな…」
そう呟いたのが間違いだったようだ。
『本当かい?なら箏を持ってきていいか俺が確認しておくから許可が下りたらマネージャーよろしくね。』
なんて奴だ。勝手に決められた。此方にも予定はあるんだぞ。…取り敢えず柳生の様子を見るか。
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この話に出てくる幸村は健康。
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雛鳥 - このお話大好きです!特別編は幼女のお話がいいです!でも、ぶっちゃけどれでもいいです!大好きなので!!楽しみにしてます! (2021年3月27日 19時) (レス) id: 4ab8794890 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 白狐さん ありがとうございます!!頑張ります!!コメントの通知がきたとき嬉しくて目が覚めました! (2021年3月15日 17時) (レス) id: 0b49d3422b (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年3月14日 18時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2021年3月6日 14時