箏曲部の姫は大変らしい

な、7? ページ17

夜。今日は長い1日だったなと思いながら虎次郎にメールを送る。これも又すぐに返信が来た。テニス部の奴らってこの時間帯は暇なのか?まあ有難いので深くは考えないが。

「…もしもし?」
『もしもしA?久しぶりだね。怪我とかしていないかい?』
「久しいな、虎次郎。今日一悶着あったが特に怪我などはしていないぞ。…かすり傷以外。」
『本当かい?注意しなくちゃ駄目だよ。キミは女の子なんだから。』
「その警告は素直に受け取っておくよ。其れより六角のテニス部はファンの歓声に対して何か対策をしているのか?」
『其れはまた急だね。箏一筋なキミがそんなことを言うなんて珍しいね。』
どいつもこいつも揃って失礼な奴だな。幼馴染み両方がおんなじ事を言っている。
「其れは私に失礼だろう。全く…周助といいお前といい確かに箏一筋だが言い方ってものがあるだろう。」
『不二にも電話したのかい?』
「あぁ。同じ事を聞くためにな。で、如何なんだ?」
『うーん…特になにもしていないと思うけど…』
「六角もか…何処か対策をしている所は無いものか。」
『氷帝辺りなら対策してそうだけとね。今度合宿があるから聞いておこうか?』
「いや、大丈夫だ。自分で聞くよ。私もその合宿に参加するからな。」
『え?本当かい?キミは箏曲部だっただろう?』
「そうだ。しかしうちのテニス部部長に誘われたんでな。」
『幸村が?珍しいこともあるものだね。そうなると合宿の時会えるのか。楽しみだよ。』
「そうだな。じゃあ又合宿でな。」
『ああ、おやすみ。』
「おやすみ。」


さて、合宿が楽しみだな。

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