3 ページ3
「あの…兄さんと、遊ばないの?」
「えーっとね、ヨナジャは今コンビニ行ってるの。だから暇なんだよー」
「そう、なんだ。ドライヤー、使う…?」
綺麗にセットされてたであろう髪はボサボサだし、ドライヤー使った方がいい。
「ううん、いいよ。さっきお花に水やってたの?」
「あ、そう。
パンジーって言うんだけど、知ってる?」
知らないか、綺麗なのにみんな知らないのは勿体ない
「んー、ばあちゃんが育ててたかも…?」
上を向いてんーと唸ってる。外からの太陽の日差しで髪はきらきらしてて目もビー玉みたいでずっと見ていたくなる
「綺麗だね、女神様みたい」
「え、」
やば、声に出てた。
「えっと、俺のこと?」
「……うん」
「…そっか」
…気まず。
2人で体育座りしてベランダにあるパンジーを眺める。
聞こえるのは時計の針が時間を刻む音と外から来る風の音だけで、静か。
「俺は、その…Aちゃんの方が綺麗だし、
女神様みたいだって思うよ?」
「……そう、なの」
「うん。ヨナジャが会わせたくなかったのも分かる」
「…へえ、」
やっぱりタラシだこの人。
愛嬌のある笑顔とカッコいい顔。
きっと沢山可愛い子と付き合ってみんなの視線を集める人気者。
……私とは合わなそうなタイプの人間だ
ー
「あ、やっほ!Aちゃん」
「…どうも」
「まってまって、行かないで」
お母さんから頼まれた牛乳とごま油を買って家までの帰り道。
テヒョンさんに遭遇した
隣には女の子。気まずくない訳がない
テヒョンさん鬼なのか?
「今日ヨナジャの家行きたいんだけどAちゃんは良い?」
「…お好きにどうぞ」
「そっか、じゃあ一緒に行こ」
「…は」
いやいや、女の子は?ほっとくの?
「ごめんサナちゃん。俺今日こっちだから」
「…わかった。じゃあね!」
「うん、ばいばい」
…はあ?
サナちゃん、は少し寂しそうな顔をして帰っていってしまった。
「あの子、彼女じゃないの」
「ううん、一緒に帰ろうって言われたから
帰ってただけ。」
「…女の子は家まで送らなきゃダメなんだよ」
「今明るいし大丈夫でしょ。袋貸して?」
テヒョンさん、まあまあ最低だ
袋を取られ、並んで歩く
別にこれくらい持てるのに
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:揚げ鶏。 | 作成日時:2021年9月4日 0時