http://不遇 ページ28
不運な偶然とはあるものだ。略して不遇
落ち着け私、クールダウン
かくかくしかじかでと何故私がここにこんな姿でいるのか簡易的に説明した。ガキ相手に隠す必要は無い
「歩美達ね、隣の会場で博士の知り合いのパーティーに来てたんだけど...何か色々あって」
「だからこのホテル内を探検してたんです!」
「こっちにはうな重あるんだぜ!!」
最早突っ込む気力も無いままそうかいそうかいと高速で頷く
「ちょっと貴方」
大人びたロリが腕を掴むと顔を寄せて来た
「貴方の会場ではこんな物騒な匂い放ってるのかしら」
ジロリと詮索するかの如く睨まれる
「それに顔色も優れないし、脈拍も不規則。...何かあったの」
『...ある訳ないだろ。緊張してるだけだっての』
必死に隠しようにもロリは怪訝に歪める
『そろそろ離し__』
「なぁ何か事件の匂いがする!!」
『お前それは狂ってる』
お前の鼻はうな重だけにありつけとけばいいよ
「確かに!あっち行ってみよう」
「僕達少年探偵団が解決です!」
『おいゴルラァ!!!そっちはダメだ!!』
そっちの方向は死体のある部屋。あの三人組男性にバッタリ出くわせでもしたら大変だ
しかし回避しようにも終了の鐘が鳴る
「あれ、高田さん?こんなとこに居たんだ」
『ジーザス』
バッドタイミング。奴等が追い掛けて来た
わなわなと肩を震わせ言葉に詰まる
「...この子供と知り合い?」
『いえ全く赤の他人見知らぬガキ』
「えーー!!?歩美達とおねぇさん__」
『迷子だよね??迷子だよね!!!ほらほら君達ィこっちだヨ☆』
「えっ、誰...」
うわ死にてぇ。公開処刑かよ。誰ってあれだよ
口 の 悪 い お ば さ ん だ よ
「貴方さっきから挙動不振よ。何かあるんじゃ__」
『ちょーっっと、この子ら迷子なので送って来ます!そっちにはすぐに戻りますので』
相手の返事が聴こえた時には既に嫌々駄々捏ねるガキらの手を引いて、隣だと言う会場に連れ戻した
『大人にはさ、大人の事情があるんだよ。片足突っ込むのはやめな』
意味を理解してない三人と不満げに口を結ぶ大人びたロリ
仕方がねぇから四人の頭をわしゃわしゃ撫で回した
「ちょっと、いきなり何...」
『__ガキの癖に辛気くさい顔してんじゃねぇ。いいから笑ってろ』
美味しいもんいっぱい食えよ、そう残してガキらを背に走り出した
「...貴方だって、笑った顔見せないじゃないの」
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紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど() (2月13日 5時) (レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか??コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます!! (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年5月12日 23時