はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://ご対面 ページ11

「やっとお目覚めですか？」

『黙れよ鳩。香ばしく炙るぞ』


私の体を抱える鳩にガン飛ばす

下ろせ焼き鳥



器用に柵の上に立っていたコイツが地に降り、やっとこさ私も地面に足つける...と安心感を覚えたのも束の間


一行に下ろす気配の無い全身真っ白


「んー...実はお目当ての物が頂けなくて少々気に病んでおりまして。いっその事貴女を奪ってしまいましょうか」

『クソガキがばばぁに八つ当たりしてんじゃねぇよ。見苦しい』

「綺麗なお顔にそのような見苦しいお言葉は似合いませんよ」

『あっは☆地の底へ沈め』


ビキビキと青筋立てて鳩野郎の肩を渾身の握力で握り潰す


「仕方無い方ですね。大人しくして頂かないと下ろす際に怪我しますよ」

『減らねぇ口だな。解凍されやがれ』

「Aさん、余計に凍ったよ今...」

『乗っかってんなガキ。座布団一枚』



ガキ共相手に下らないやり取り。時間の無駄だ



『お前のお目当てのモンはこっちだろ』


ポケットにしまっていた本物のイヤリングをひけらかす



「その輝き、それこそまさに時代を生きた宝石アンモライト。＿＿よろしければ私と取り引き＿＿」

『いらねぇ。そんなに欲しいならくれてやる』


言いかけた言葉を遮って手にしていた二つのイヤリングを怪盗の元へと投げる



「えっ、ちょっAさんいいの！！？」


あたふた喚くガキを完全に無視


取り引きを持ち込もうとした怪盗でさえ唖然とした表情



「え...マジでいいの？」



胡散臭い口調は何処へやら。ガキらしい砕けたこっちの口調が本当らしい



『そんな石、持つ意味を知ったら道端の石ころ同然。換金するに値しない』



例えそれがいくら価値のある高価な物であろうと


ジンさんがくれた物であろうと




『お前はそれを必要としていて私は不必要としている。単なる利害の一致だ』

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