http://駆け足 ページ41
コナンside
「今日、か」
公安警察を初めとする、FBI、CIA、MI6、CSISetc
他国の諜報局、警官達が黒づくめの組織壊滅の為、ここ日本に来日した
上手くいけばこの悪夢に終止符を打てる
失敗すれば...いや、許されない
「失敗」の二文字は最早誰の心にも無い
この場に一人の被害者として、探偵として加わる事に承認を得られた事
その思いを胸にジンが居るであろう廃ビルを見上げた
**
Aside
『下はサツが張ってるから上に逃げろって魂胆ですか』
着いた場所は最上階
予想はしていたが勿論瓦礫の山
触れていた温もりがゆっくりと離れる
『何か策でもあるんですか?』
成り立たない一方通行の会話
返事の無い事に違和感を覚えつつも、まぁ良いか、ぐらいに思っていた丁度その時
__ガチャリ、と向けられる事の無かった筈の不穏な音階
一瞬息を止めていた事ですら気が付いてなかった
『...何の真似ですか。__ジンさん』
数m離れた先で銀髪の大男が私に向けるもの。それは紛れもない銃口
一体どういう風の吹き回しだ
「俺はこんなとこでなんざとっ捕まる気も、自首する考えもねぇ
じゃあ、奴等にとって悔しがる顔拝めるのは何だ?
__それはな、“死”だ」
『死、...』
じゃあ貴方は。ここで死んで“組織を間接的に永遠のもの”にする気なのか
「...で、だ。お前も連れて行く事にした」
固まる脳内
脈打つ心臓
頭と体が一致しない
私を連れて行く。その意味ぐらい分かりたくないのに分かってしまう
『駆け落ちですか。貴方にしてはロマンチックな考えですね』
冗談めかして言ってみても
下手な口角だけ上げてみても
__死ぬのは最後の最期まで、怖い
「親の尻拭いなんてしなくていい。それに言っただろ?お前は人を殺せない。だから俺がお前を送ってやる。そしたら直にお前の元へ行く」
標高
酸素が足りない
周りの景色が視界に入ってこない
少しだけ息を吸って愁いの眼差しを向けた
『命乞い、なんてダッサイ事はしません。だから最期に話しませんか』
自分だって、幸せになりたくて貴方の手を取った訳じゃないけれど
憐れ
1605人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど() (2月13日 5時) (レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか??コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます!! (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リンドウ | 作成日時:2019年5月12日 23時