http://シャットダウン ページ30
『...っ、はぁ、クソ...』
あの後刑事に家まで送ろうかと申し出られたが断って逃げる様にして外へ飛び出した。事情聴取なんて受けてられるか
壁にズルズルと自身の体を押し付けしゃがみ込む
先程から我慢していたが最早限界。体が異常なまでに体温上昇していくのを感じる
腕に埋めていた顔を上げれば、タイミング悪く目の前を過ぎ去る一台の車
するとあろう事か数m先で停車禁止道路の筈が停車する
あの無駄に黒光りしたボディに高そうなポルシェ...
今日は明らかにタイミングが悪い
『...最悪』
腕に顔を埋め直した時、腕を引かれ顔を上げさせられた
「こんなとこで何してる」
ああ、ほらやっぱり。__ジンさんだ
『ジンさんには、関係ない...』
逸らしたくても逃がさまいと離れない視線
大きな手が私の頬に添えられ不意に肩を揺らしてしまった
「お前、薬盛られたのか」
『え、やっぱり薬なんですか...』
「そんなのも知らなかったのか。鼻だけは効く癖に無知な奴だな」
一言余計だと、いつもなら反論しているのだろうが今は如何せん体が疲弊している
「...A」
『っ、__』
執拗に絡められた互いの指
嫌に反応してしまうのが悔しくて睫毛を伏せる
「そんな格好で、そんな顔されたら襲って欲しいと言ってる様にしか見えねぇな」
『__ふざけな、って、ちょっと』
背中と膝の裏に手を回されるとポルシェの後部座席に放り込まれ、何故だかジンさんまで同じ場所へ来ると扉を閉めた
「ほら、こっち見ろ」
『や...』
震える唇を結んで伸びてきた手を拒否するが、難なく捕らえられた手首が熱くて変な気分になる
「辛いなら俺が楽にしてやる」
獲物を狙ういつもの笑み
瞬間、噛みつく様に唇を塞がれた
『んん、...ジン、さ__』
「大人しくしてろA」
頬にキスを落とされても
首に跡つけられても
以前ならドキリともしなかったのに
薬の効果にあてられて、過剰に反応する自分に嫌気が差す
早く熱を冷ましたいのなら
__今日はこの人に溺れるしかない
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紫苑(プロフ) - うぐぅ...こんな子供たちいたら胃に穴が開く...絶対...二次元だから良いけど() (2月13日 5時) (レス) @page14 id: 89604d43a6 (このIDを非表示/違反報告)
玲生(プロフ) - 号泣して枕びしょびしょなんですど (2月12日 1時) (レス) @page49 id: 7f34fd14ff (このIDを非表示/違反報告)
りと - おっと目頭が熱く…。白の心も黒の心も持ち、どちらの立場にも影響を受け、でも自分を突き通す夢主…カッコよすぎか??コナンとの関わりがめちゃ好き…お互いに隠し事があって、互いにそれを分かってるし何も言わないけど大切な存在となって…最高やな…お疲れ様です。 (2月2日 16時) (レス) @page50 id: 8e83563274 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ(プロフ) - ジンと高田の最後にも納得がいきましたし、わざわざコナンの墓を立てるとかいう神エピソードを書いてくれてありがとうございます…泣きました。とても感動しました。素晴らしい作品を有難うございます!! (8月14日 1時) (レス) @page50 id: 8ce4de47eb (このIDを非表示/違反報告)
月無夜 蓮依乃(プロフ) - めっちゃいい話ですね…作ってくれてありがとうございます…個人的には最後一緒に死んでほしかったな… (2023年1月26日 2時) (レス) @page50 id: 6d50191cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年5月12日 23時