はい、私が死体処理班の者です 2【名探偵コナン】

http://集う者 ページ20

『清掃終了っと』


ぷはっ、とマスクの内側に籠っていた熱と二酸化炭素を逃すように雑に脱ぐ



「お前の腕だけは認めざるを得ないな」

『だけとは何ですか』



偉そうな口を叩くジンさんを冷めた目付きで捉える



「今回の報酬だ。取っておけ」



こちらに向かって投げ渡された封筒を落とす事なくしっかりキャッチする


めちゃくちゃ重い...一体どれだけ入ってんだ




『ありがとうござい＿＿』



はしたない事に封筒の中身を覗きながら、お礼が先だったと思い出し顔を上げた



そこにはいつの間にやら近付いてきていた幹部様の顔



ぼけっと対して何も警戒せず突っ立っているとあろう事か額に触れるだけのキスを構される



『...はっ？』



理解するのに時差をかなり要した


おいコラてめぇ何してんだ




「＿＿ふっ、ガキ」

『＿＿っはあぁ！？』


怪しげで余裕の笑みを称える銀髪に羞恥よりも怒りで顔に火がつく



『貴方が世間から袋叩きにされてるとこを見隊』

「願望か？」

『過激派です』


一体全体誰がガキだと

誰に向かってガキなんてほざく野蛮は何処のどいつだ。お前だ銀髪。無駄にいい顔しやがって



「何だ、物欲しそうな顔してるな。もっと激しいのが好みか？」

『過激派ナメてます？後処理は得意なんでゲロらせましょうか？？』


精一杯のジンさんに対する反撃で対抗する



『そこら辺にうじゃうじゃ居るガキと私を一緒にしないで下さい』


ガキ扱いされる事がどうしても許せない


何で私がガキ共と同類なんだ


ガキと違って稼いでるというのに



「＿＿自分は大人だって言いてぇのか？」

『当たり前でしょう』


何処まで私を下に見れば気が済むんだ



＿＿じゃあ。




そう言って後頭部に骨ばった手が回され彼と至近距離で視線が絡み合う



「＿＿『これも』、我慢しろよ？」



呟いた瞬間、首に噛みつかれる感覚



『っ！！！！？？』



突然の驚きと激痛に見舞われ出ない声


かと思えば舌をしつこく這われる感覚に肩を揺らす





ガ キ 扱 い し や が っ て




クソッたれ、やっぱ世間の見せ物にされて叩かれろ

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