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その大きな瞳が俺を射抜く。
昔から変わらない、まっすぐと。
それが少し怖くなったのはいつだったか。
KS「ジョンイナオッパ。」
KI「・・・ああ、スジョン。」
KS「なんで返事くれないの？」
KI「・・・・それは。」
返事に困るものだったから。
そう言えればいいのに。
かけ引きを抜きにドストレートで気持ちをくれる。
それは嬉しいけど、今の俺には相応しくない。
KI「スジョンのこと友達だと思ってる。
それは、これからも一緒だよ。」
KS「それが、返事？」
KI「・・・うん。」
KS「オッパは何も分かってないよ。
あの子は・・・やめておいた方がいい。」
KI「…っ…Aのこと悪く言うな。」
KS「やっぱりAなんだ。」
諦めたわけじゃないから。
そう言ってスジョンは走って行ってしまう。
俺にどうしろって言うんだ。
気持ちは嬉しいけど、受け取れない。
TM「モテるナムジャは大変だね。」
KI「！！！…っテミナ。」
溜息をつくと振ってくる声。
そこにはテミナがいた。
TM「今日、AAAと一緒のレコーデイングだった。」
KI「！！、、テミナもか。ギョンスヒョンも
少し前にしたって言ってた。」
TM「俺だけじゃなくて、ヒョン達も一緒だったけど。」
KI「…俺、いつになったらAと仕事できるんだろう。」
TM「歌かダンスならダンスでしょ？ジョンイナは。」
KI「うん。…だけどテヨンにも先越されてるし。」
TM「ああ、今NCT押してるから。
だってEXOの弟分とか言われてるもんね。」
セフンが撮影一緒だったって聞いた時は
さすがに・・・ちょっと絶望した。
歌もだめ、ダンスもだめ、モデルもだめ、
なにならいいわけ？ってなる。
TM「いつかできるって。」
KI「気やすめな言葉はいらない…(プイッ)」
TM「拗ねんなよ〜。笑」
KI「テミナ！笑うな！」
大丈夫だって、Aのことだから、
絶対なんとかしてくれるはず。
そんなテミンの何の裏付けのない言葉に
ちょっとだけ、心が軽くなった。
本当にちょっとだけ。
スタジオで床に座って小説を読んでると
マネヒョンが入って来た。
「お、ジョンイナ。ここに居たか。」
KI「マネヒョン？なんですか？」
「お前に待望の仕事が来たぞ。」
KI「？？…待望？」
「Aさんと一緒に広告の仕事。」
KI「！！！！！！」(ガサッ)
びっくりして本を投げてしまった。
確かに、なんとかなったかも。
テミナの言う通り。
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年5月16日 22時
