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「ねえ、ヒチョル。
いつかまた私が居なくなっても。
あなたは笑って生きていくの。
この世界で輝いていくの。
この生きにくい世界も結構いいところよ。
愛する仲間と、愛する人と
1秒でも長く生きなさい。」
微睡みの中で聞こえた声。
部分部分聞き取れなかったけど、
手放したくないのに掴めないような。
そんな気がして手を伸ばす。
その手は何も掴めなかった。
HC「、、、、A？」
一緒にベットに入ったはずなのにいない。
隣を触っても温もりはない。
あの夢のようなものが現実のようで。
急に怖くなる。
みんな居なくなるんだ。
大切に思う奴らはみんな。
にゃあ
ビボムの声に引き寄せられて
ベランダにいく。
そこに探していた人がいた。
HC「A。」
「ヒチョル、起きたの？」
HC「お前が居なくなったかと思った。」
「、、、、いるわよ、まだ。」
その肩を引き寄せて抱きしめる。
姿は変わったけど、AはAだ。
誰にも渡すつもりはない。
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シーズン2はメンバー変更か。
もらった資料をパラパラと見る。
そこに書いてある名前。
そいつはある意味俺のライバルだ。
Aの元恋人。
JO「あ、ヒチョルヒョン。」
HC「、、、ジャニか。」
JO「ヒョン最近Aとの共演多いですね。
羨ましいなぁ〜。」
HC「ふん、お前にはまだ早いな。」
JO「ヌナだって分かったら態度変わりましたね。」
ちょっと拗ねたような顔をする。
狙ってるのか、それ。
身体も身長も大きいくせに愛嬌あるとか。
俺よりも先に知ってたくせに。
JO「ヌナの1番はヒョンなんですよ。
前から知ってたけど、結構傷ついてます。」
HC「知るか。」
JO「ハラボジに鍵を預けてる部屋。
ヒョン行ったことあります？」
HC「！！、、それって。」
JO「ヌナの秘密基地です。
4年前にそこでA泣いてたんです。」
それってヒョンのせいでしょ？
負けないですからねって笑って、
ジャニは去って行った。
ハラボジが管理してる。
そんな部屋は一つしかないだろう。
もう、20年は行ってない。
あの部屋の鍵は何処にしまっただろうか。
パンドラの箱のようなモノだから
大事に大事にしまい込んだ。
決して開けないように、と。
宿舎に寄って帰るか。
目の入らない場所に隠しておいた。
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年5月16日 22時
