The gears of fate（7） (ページ3)

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久しぶりの呼びだしは
いつもと違った。

俺の事務所に来るっていうから、
仕事の匂いがぷんぷんしてたけど了承した。

このあと拉致って理由でも聞けばいい。

イシンからも情報を貰ってたけど、
それにしたって少ないから。

【ルハンオッパ。】

LH【A、久しぶり。】

【また綺麗になりましたね。】

LH【まあ、るぅだからね、当たり前。】

ピンクとパープルの目立つ髪色。

オフショルダーの黒のワンピースを着ている
Aはいつもと違って見えた。

LH【・・・・思い切ったこと言うね。】

【今のオッパに韓国での仕事は必要ないと思うけど…。】

LH【いや、いつかやらなきゃとは思ってる。
未だに応援してくれる子たちもいるから。】

【それを一緒にできたらいいんですけど。】

LH【少しだけ考えさせて。前向きに考えるから。】

【フフ、オッパならそう言ってくれると思ってました。】

用意されてたコーヒーに口を付ける。

真っ赤なリップがカップに残る。

LH【仕事の話は置いといて、タオとかと会った？】

【バタバタしてて会えてないですね。】

LH【映画関連の仕事も落ち着いてるだろうし、
連絡してやってよ。あいつ寂しがり屋だし。】

【フフフ、、離れてても一緒なんですよ、笑】

Aは笑いながらバックについてるパンダを突っつく。

それはかつて毎日のように見ていたパンダ。

少しくたびれてるのがその証拠だ。

LH【パンダがタオ？ならバンビも付けなよ。】

【え～オッパもですか？笑】

LH【なに、嫌なの？】

【滅相もない。可愛いバンビを見つけますね。】

なんて笑うAはなんか大人っぽくなった。

前から年不相応な子だとは思ってたけど。

仕事の話を持ち出すAはさらにそれを助長させた。

【クリスオッパとはお会いしましたよ。】

LH【は？なに抜け駆けしてんの、あいつ。】

【コレクションを見に行ったらオッパがいたんです。】

LH【アメリカのやつ？】

【そうです。セルカみますか？】

携帯を貸してくれて画面をみると
頬がくっつきそうな2人。

クリスがAの腰に手をまわしてるし。

こいつアウトだ。

あとでしうちゃんにも言いつけてやる。

LH【まあいいや。ほらご飯行くよ。】

【了解です。美味しい中華が食べたいなぁ～。】

LH【高級なとこ連れてってやる。(ふん)】

腕を差し出すとすっと絡む。

こいつの柔軟さはすごいけど。

誰にでもこうかと思うと気が重くなる。