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オンニは動き出した。
私も知らないオンニの目的。
そのために裏で色んな手をまわして来た。
「じゃあ、宜しくお願いします。」
色んな所に足を運んで挨拶をする。
まあ、あの会社がスポンサーになってくれているから
敵なし状態には変わりないんだけど。
Aを可愛がってくれるおじい様がいるから。
多くのアイドルに楽曲を提供している
作曲家AAA(NO NAME)が独立か。
そんな見出しをみて笑う。
Aが築き上げて来た成果だ。
オンニの力もあるけど、Aが作って来たとも思う。
だから私は両方の味方である。
.
.
.
JJ「・・・ユラ。」
「ジェジュン。来ていたの？」
JJ「恋人につれないね。」
新しい事務所に戻るとジェジュンがいた。
この小さなオフィスはAAA用のもの。
信用できる少数精鋭のスタッフしかいない。
小さいけど音楽スタジオもついてる。
ダンス練習できるスタジオも。
JJ「ひと段落しそう？」
「明日、正式に公表されるしね。」
JJ「てか、ヌナは相変わらず破天荒だね。」
「それがオンニだから。ついてくの。」
JJ「やっぱ妬けるな。」
なんて言いながら長い腕を伸ばして私の頬をなぞる。
ジェジュンとやり直せたのもAのおかげ。
いろいろあったもの、私たちの間にも。
離れたのに、また一緒にいる。
ピピピ
「オンニからの呼び出しだわ。」
JJ「そっか、じゃあ俺も帰るわ。」
「コンサート頑張って。」
JJ「ユラに言われたら頑張らないわけないよ。」
「もう。ペンの為に励みなさい。」
JJ「フフ、了解。じゃあね。」
素早く、ちゅっとキスされる。
それこそ挨拶のように軽く。
驚いてその胸を軽くポンと叩くとまた笑いながらキスされた。
車を走らせてAを迎えに行く。
車内に乗り込んできたオンニは結ってたゴムを外して
カラフルな髪の毛をかき上げた。
「ユラ、ありがとう。」
「いえ、オンニのためなら。」
「明日の会見は何時から？」
「14時からです。」
「そう。…やっぱ私も行く？」
「今は名前だけでよいかと。」
「そうよね。手駒がもうちょっとそろってからの方がいい。」
中国へ行く手配も取ってくれる？
そう言うオンニは不敵に笑った。
コンジュは守られるだけの存在じゃない。
オンニは自らの力で勝ち取ってきたんだ。
だから、憧れであり、敬愛の存在。
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年5月16日 22時
