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まだ信じていないくせに。
優しく、壊れ物を扱うかのように触られる。
また私が壊れてしまうと思うの？
いなくなってしまうから？
あの日を鮮明に覚えてる。
私の最後の記憶。
数日前に言い争うような喧嘩をして。
どちらも謝るタイミングを失ってた。
年上な私が折れなきゃと思っていたけど、
なんだか意地を張ってしまってた。
それに貴方もいまよりももっとトゲトゲしてた。笑
それが最期になるなんて思わなかった。
貴方もそうでしょう？
Aに全てを託した。
取り返して欲しいもの、変えたいこと。
全部全部叶える為に知識をあげた。
そのお陰で子供らしさのかけらもない子に
成長してしまったけど、しょうがない。
年上の友達が多いのもそのせい。
アメリカにいる時のクロエやジェシカも年上だし。
何もかも順調だった。
韓国にきてAは絶望してたけど、
私はある程度予測できていた。
ヨンホのお陰でもある。
彼は私の存在を知っている数少ない人物。
だけど、ここに来てAは躊躇ってる。
それはあのオッパたちのせい。
ここにいたいって心が叫んでる。
でもそれじゃあ私の願いは叶わないの。
分かってるわよね、A？
JU「貴方は誰ですか？」
「オッパ？変なこと聞かないで、、。」
JU「Aじゃないですよね？」
「フフフ、、面白い子ねジュンフェイ。」
ここにもいた。
Aをしばる相手。
私じゃなくてAを求めてる人。
JU「Aを返してください。
貴方が誰なのかは知らないけど、、。」
「私もAなのは確かよ？笑」
JU「でも、ヌナは俺の求めてるAじゃない。」
「、、、生意気ね。」
記憶にある顔に似てる。
でも中身はぜんぜん違う。
あの時の貴方が目の前の彼と同じように
私をまっすぐに求めてくれていたら、
違う未来が来ていたのかもしれない。
たらればでしかないのだけど。
「そう、すぐには返せないの。
でもいずれ私は居なくなるわ。」
JU「、、全てが終わった時？」
「そう。、、賢い子ね貴方は。
Aが誰かを選ぶ時がくるわ。」
JU「ふーん。じゃあ頑張らなきゃ。」
【頑張って。応援はしないけど。】
JU【そこは応援してよ！笑】
爽やかな笑顔の下で探ってる。
中身は真っ黒ね。笑
そこは似てるかもしれない。
だから少しだけ応援してあげる。
君も選ばれた1人だから。
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年4月20日 22時
