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あいつの居場所が変わってく。
それを受け入れられない。
Aが消えていくようで、
・・・・・俺は怖いのだろう。
事務所の作業室にいけば、
俺の部屋への道の途中にAの作業室がある。
なのにそこは明かりを失っている。
ラベンダーの匂いも消えてしまっている。
毎日のようにそこにいたはずなのに。
大きなチェアは主を失って悲しそうだ。
SG「・・・どこいるんだよ。」
返事なんてないのに問いかける。
もちろん返事はない。
俺の虚無感が大きくなっただけだった。
ありがたいことに忙しい。
それが俺を動かしてた。
考えなくてもいい。
それが必要だった。
プロデュースの話や楽曲提供の話、
いろんな仕事に没頭する。
宿舎に帰るのも億劫になる。
JN「・・・・ユンギ。」
SG「ヒョン？・・・気づかなかったわ。」
JN「ボーっとしてた。大丈夫？」
SG「ああ。」
JN「今日は帰ってきなよね。
さすがにマンネたちも心配してるから。」
SG「・・・・ああ。」
ジンヒョンに言われて重い腰をあげる。
本当は作業なんて碌に進んでない。
やるべきことはやってるが。
SG(・・・ポゴシプダ。)
少し先をあるくヒョン越しに視線に入る部屋。
この部屋でまたAに会いたい。
宿舎に帰ると全員リビングにいた。
テレビではバラエティー番組がやってるけど、
ジョングクもテヒョンも携帯でゲームをしてる。
ジミンとホソクがボーっとみてるけど、
あれは本当に見てるのか怪しい。
ナムジュンは本を読んでる。
なんだろう・・・・。
俺たちも変わってしまいそうだ。
Aがいなくなって。
なんか光が消えたみたいだ。
みんな普通にしてるけど、俺を含め
口数があきらかに減っている。
この前スタッフに喧嘩でもしたのかって聞かれたな。
そんなことはないのに。
楽屋でもダンスラインが真似して踊ってる光景が
当たり前だったのに最近はそれもない。
SG「・・・俺だけじゃない、か。」
JN「ん？」
SG「ヒョンも会いたいですよね。」
JN「・・・・・うん。会いたいよ。」
RM「ノムノム ポゴシプダ。」
本を見ながらナムジュンが言う。
それに頷いてしまう。
早く帰ってこいよ、パボ。
얼마나 기다려야
(どれくらい待てば)
또 몇 밤을 더 새워야
(いくつ夜を明かせば)
널 보게 될까
(君を見れるのか)
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作者名：V.V． | 作成日時：2017年4月20日 22時
