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ユナオンニ、ソラオンニ、
それにスタッフさんに連れられて
無機質な廊下を歩く。
すれ違う人に挨拶をして、
オンニたちに続いて頭を下げる。
控室とかかれたドアを開けると
パーテンションに仕切られた大きな部屋が広がってた。
「A緊張してる？」
「・・・・・はい。」
「ほら、女は度胸だよ！」
椅子に座った私にソラオンニはすぐにメイクの準備を始めながら言った。
そしてユナオンニに励まされて肩を叩かれた。
歌を歌うこと。
ギターを演奏すること。
そのことに緊張はしていない。
ただ、大勢の人の中にいる
この環境に心も体も耐えきれるのか
不安でしょうがないんだ。
衣装に身を包んで、メイクして
そこにはAはいなくてBUNNYがいる。
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「あ、A。」
「ジョンヒョンオッパ。」
「デビューおめでとう。」
ジョンヒョンオッパはソロ活動が丁度おわる。
グッバイステージが今日だった。
「Aと１日だけでも被ってよかった〜。」
「はい、心強いです。」
「フフ、緊張してる？」
「＿＿＿すごく。」
そう言うとオッパは頭を撫でてくれる。
オッパのスキンシップは今も慣れない。
誰かに触れられることも、誰かに触れることも。
ギョンス以外だと戸惑いが多いし不快感もある。
だけどオッパたちやEXOの皆は違う。
そこに愛情が籠ってるって知ってしまったから。
「Aは大丈夫だよ。
たくさんの人の目が怖いかもしれない。」
「はい。」
「でもその瞳にも温かいものがあるから。」
「、、、はい。」
「それを知っているだけでも違うからね。」
そう言って先にステージへと向かってしまった。
その後ろ姿には多くの苦労と栄光と、努力と才能と
すべてを背負っているように見えた。
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「あ、BUNNY＿＿さん？」
急に声を掛けられて振り返ると
一人の女性がいた。
キラキラした衣装を身にまとって、
可愛らしいメイクをしている美人な人。
「私、neige(ネージュ)のRUIです。」
「あ、BUNNYです。」
その言葉にハッとする。
セフン君が話をしてくれた子だ、と。
それと同時に頭の後ろがチリチリした。
どこかで、聞いたことのある、声。
その違和感を吹き飛ばすようにRIUさんは
笑顔で握手をして去って行った。
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作者名：V.V． | 作成日時：2019年12月24日 18時
