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毎日があっという間に過ぎていく。
昼も夜も分からないくらい
部屋の中で作業をすることが多い。
小さな窓の遮光カーテンを開ける。
左手の指輪が光を鈍く反射する。
久しぶりにみた太陽に光は
眩しすぎて軽く眩暈がした。
「・・・・眩しい。」
ポツリと呟いて。
ぎゅっと目をつぶった。
.
.
.
「A！ここにいたのね。」
「ソラオンニ。」
「ほら、仕度するわよ。」
「・・・・行かなきゃダメ？」
「ダーメ。」
ソラオンニが持っているのは綺麗なワンピース。
ひざ丈のAラインのワンピースだ。
「日本のレコード会社の人来るんでしょ？」
「・・・・はい。」
「BUNNYは日本での注目が高いみたいだし、
Aが行かない、はありえないでしょ？」
「はい。」
鏡の前に座ってメイクをされる。
普段自分で上手くメイクできないのに、
メイクされた顔が最近は見慣れてきてしまった。
色んな人と会って、会食。
プロモーション活動、なんてカッコイイものじゃない。
ユナオンニの後ろに隠れて、たまに会釈する。
それだけなのに、すごく心が疲れるんだ。
鏡に映る人に言い聞かせる。
お前は、BUNNYだって。
決してAなんかじゃないって。
.
.
.
煌びやかな会場。
行き交う人も着飾ってて。
漂う匂いも違う。
『やあ、Aさん。』
後ろから聞こえた声にゆっくりと振り返る。
そこには日本のレコード会社の人。
たしか、この人がナナさんの知り合いの人。
『・・・こんにちわ。』
『うん。来てくれてたんだね。』
『・・・・はい。』
『フフ、こういう場所苦手そうだったからね。』
細身の上質なスーツを着ている。
見える時計もキラキラしてる。
『ナナに紹介された時はどうかと思ったけど、
君は上手く化けてくれそうだね。』
『いえ・・・私なんてまだまだですから。』
『謙遜する必要はないさ。日本語も上手いし。』
『ありがとうございます。』
にこやかに微笑むけど、
全てを見透かすような瞳を持っている。
その瞳が映している私は、、誰なんだろうか？
そんな考えが浮かんで、消える。
『じゃあ、また日本で会おう。』
そう言って去って行く後ろ姿。
すぐにその人はたくさんの人に囲まれた。
疎い私でも知ってる人たち。
＿＿＿＿＿＿BIGBANGだ。
一番背の高い人と目が合った気がして
慌てて反らした。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
