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「Aヌナに協力してほしいんだ。」
ジョンイン君は照れ臭そうに頬をかきながら
それでもかっこよく笑いながら言った。
ギョンスの誕生日のサプライズ。
それをEXOのメンバーは計画しているらしい。
もちろんと頷くとジョンイン君の隣にいる
セフン君もにやにやと笑っている。
というかふにゃふにゃ笑っている。
そして私の耳元に少し屈んで小さな声で言う。
「というかジョンイニヒョンにもサプライズ
あるんだけどねｗｗｗ」
それはそれはいたずらっ子のような顔をしていた。
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人前から逃げるようにして乗り込んだ車の中。
頭の中に未だこだましている音。
震える指先は冷え切っている。
「Aよくやったわ。」
「＿＿＿＿大丈夫、でしたか？」
「ええ、堂々とパフォーマンスしていたわ。」
「BUNNYになれてましたか？」
「可笑しい事聞くのね。
AはBUNNYよ。他の誰もなれないわ。」
「＿＿＿＿そう、ですね。」
ユナオンニの嬉しそうな顔を見てほっとする。
期待してくれるオンニたちを裏切りたくない。
その想いが日に日に積み重なっていて、
すごく押しつぶされそうになる。
「今日は、この後ギョンスの誕生日パーティーでしょ？」
「はい、皆が準備しているって。」
「じゃあ、その可愛いままが良いわね。
プレゼントは持って来てるの？」
「＿＿＿はい。」
オンニに言われて隣のシートに置いてある紙袋を見る。
スヨンオンニと買い物に行ったときに見つけたもの。
ギョンス、喜んでくれるかな。
そう思いながら買ったんだ。
「そうだ、アイリーンたちに事務所によって
って言われてたんだわ。いい？」
「はい。」
「次のタイトル曲出来上がったらしいわよ。」
「！！！＿＿本当ですか？」
「嬉しそうね。５人になって最初だし、
事務所的にも気合入ってるからね。」
タイトル曲のうちの一つの作曲に参加した。
気だるいけどフェミニンがコンセプトでグループの
2面性を表すようにもう一つの曲とは違う雰囲気のもの。
レコーディングは始まっていて、少し参加した。
キムさんがBUNNYの方にも集中しろを言ってすべてに
参加することはできなかったけれど。
「2面性」はある意味BUNNYのコンセプトでもある。
BUNNYと私がいるように。
2人が共存してるように。
流れる車窓からの景色を見ながら、
頭の中で鳴り響く音を聞いていた。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
