＿180（D.O） ページ30
これだから閉じ込めたくなる。
そんな黒い感情を露にはしないけど。
綺麗になっていくAを
俺はちゃんと縛り付けておけるのだろうか。
「アイリーンヌナも一緒らしいから大丈夫じゃね？」
「レドベルの？」
「おう。」
「テヒョンから憧れのヌナって言われて
音楽番組のとき紹介したんだよな〜。」
「ベク・・・・何やってんの。」
ベクの言葉にジョンデは呆れてる。
ゴシップを作りにいくようなもんだししょうがないけど。
「ベクみたいにすっぱ抜かれなきゃいいよ。」
「おい、ジョンデ。」
「はは、ジョンデはストレートに言うね。」
「なにチャニョル会話に入って来てんだよ。」
「酷い！さっきから空気にしないでよ！」
一番デカいやつを敢えて空気にしていたのに。
勝手に割り込んできた。
「ヌナの話はなーし。」
「はいはい分かったよ。」
「でもAちゃんなんか変わっていくね。」
「そう？」
「初めて会った時よりも目を合わせて話してくれるし、
身長差で見上げてくれるんだけど、前までは頭しか
見えてなかったよ、俺。」
チャニョルの言葉は一部納得できる。
一緒にいたときも心を開いてるかは別にして
会話をる同級生もいたし、ふさぎ込んではいなかった。
つまりはもともとのAだってこと。
未だに何かに怯えている時があるけど、
それを俺に悟られないようにしているから
敢えて聞くようなことはしていなけれど。
「後で会うから聞いてみる。」
「「「・・・・。」」」
「＿＿＿＿なに。」
「いや、こんな時間に？」
「最終便で戻ってくるんだって。
日本は日帰りでコンサート観にいくって話だし。」
俺の言葉に３人はきょとんとしてる。
「なるほど、知ってたから焦らないんだ。」
「前は悠太たちにも嫉妬してたのに。」
「なにそれ、してないし。」
「いやいやだいぶ睨んでたって。」
「誰のコンサート？」
「＿＿＿＿＿BIGBANG先輩。」
「「「・・・・へ？」」」
ま、いいかと先輩の名前をだすと３人はまた驚いた。
デビューしていないし、大物の先輩との関わりなんてないはず。
それは普通の考えのはずだし。
「ちょっとまって！」
「へ？普通にペンってやつ？」
「＿＿＿＿関係者パス。」
「いや、なんの繋がり？」
「日本のレコード会社だったかな。」
ビーグルがビーグル状態。
「＿＿＿なんか、Aちゃん凄いね。」
チャニョルが最後に言った言葉が嫌に響いた。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
