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全て吐き出したのに息苦しくて
店の入り口付近にあるドアを開ける。
非常階段なのか風が冷たい。
でも、それがいまは気持ちよかった。
突き刺さるような冷たさが必要だった。
ポケットに入っていた携帯を出す。
ミサンガはボロボロになってどんどん短くなる。
もしこれがギョンスと繋がっている糸だとしたら。
そんなこと考えて、悲観してしまう。
「！！！！」
急に震えた携帯は着信を知らせてる。
暗い中でその電子的な光りは綺麗に見えた。
「＿＿＿ヨボセヨ？」
「あ、Aちゃん？」
「うん、悠太くん。」
「いま、平気だった？
大阪楽しんでるか気になってさ。」
「うん。ありがとう。
もうすぐ帰らなきゃだけど、楽しいよ。」
「そうか、良かった。」
電話んくれたのは悠太くんだった。
大阪の情報を色々と教えてくれたんだ。
「SM townの時は東京だけやったもんね。」
「うん。大阪は数えるくらいしか
来たことなかったから助かったよ。」
「Aちゃんは日本語できるし
困らんとは思ってたけどね。」
「出かけたりするの、苦手だから…。
ユナオンニが悠太くんとスケジュール立てて
くれて本当に助かったよ。」
初めてあった時は日本語ばかりだった。
でもいまは韓国語で話すことが多い。
それは悠太くんの努力の結果でもあるけれど、
私の気持ちを汲み取ってくれたのかもしれない。
日本で何かあったって、、、。
彼らルーキーズは色んな言語が飛び交う。
英語も日本語も韓国語も中国語もタイ語も。
その中でコミニケーションをとっている。
ジェヒョンくんやジェノくんが新しいメンバーが
増えるたびに紹介してくれる。
今年から公演なども本格的に始まって、
来年にはデビュー、、予定。
いくつか作曲チームに依頼がきていて、
私の元にもきているものもある。
「＿＿＿Aちゃん。」
「うん。」
「なんかあったんか？」
「＿＿＿＿＿え？」
「声、落ち込んでる。」
「＿＿＿そんなことないよ。」
「俺には言いにくい？
ならギョンスヒョンにはいってな。」
「＿＿＿＿＿ギョンス。」
「俺が頑張ってもギョンスヒョンには
なれないって分かってるから。」
「なんで＿＿＿。」
「でも頼りにはして欲しーな。」
俺もナムジャだしね。
そう言って悠太くんは練習いくなと電話をきった。
繁華街のネオンを見下ろす。
滲んで見えるのは眩しいから？
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
