＿165（Ｄ.Ｏ） ページ15
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事務所にあるAの作業室はモノが少ない。
同じくAの宿舎も物が少ない。
ほとんど一緒に生活しているユナヌナが
増やさない限り増えることはないらしい。
唯一増えていたのは本くらい。
活字中毒なAだけど、本は持ち歩くのが大変
という言葉を聞いていたスホヒョンがiPadをプレゼントして
嬉しそうなAをみてにやにやしてるっていうことが
あって、本を持ち歩かなくなった。
ベクとチャニョルにEXOのシールを貼られたそれは
いつもAが持ち歩くようになった。
だからこそ新しく置いてあるものに
自然と目が良くのはしょうがない。
「この置物どうした？」
「、、、ん？」
「これ。」
「あ、、、お土産？で貰った。」
可愛いガイコツ？
カラフルな装飾がされているそれはどこかで見た気がする。
「メキシコのお土産。」
「メキシコ？」
「、、、うん。」
ああ、そういえばメキシコでの番組の収録の時
たしかにこんな装飾をたくさん見た。
だれかメンバーがあげたのだろうか？
「、、、そうだ。
今度ストリートライブやることになったの。」
「ストリートライブ？」
「うん。度胸試し。」
「それいつ？」
「年明けすぐだって。」
人前で歌うの少し怖いな。
なんて言いながらAは視線を落とす。
さっきまでいじっていたパソコンの手は止まってる。
Aが作業している部屋のドアには
ユナヌナが作った小さなボードがある。
立ち入り禁止。
そう書いてある時は俺とAが二人でいるとき。
知ってるのは発案者のヌナくらいだけど。
そう書いてあって入ってきた人はさすがにいない。
BUNNYのレコーディングはほとんど終わったらしい。
年明けにMVを撮影して、2月にショーケースをする。
そのあとすぐに日本での仕事が待っているらしい。
お互い忙しくなるにつれて会える時間が減っている。
だからこうやって仕事しているAのところにまで来てしまう。
「それ動画あがる、、だろうな。」
「オンニが撮るって言ってた、、気がする。」
「そっか。、、うん。」
「ギョンス、、？」
このあとラジオ収録がある。
それも公開収録。
生放送。
Aのことを言及する絶好のチャンス。
ヌナには「今日」と伝えてある。
それに合わせるようにBUNNYの公式SNSが作られてる。
主にスタッフが書き込みしますってやつだけど。
俺のコメントにすぐに反応できるように。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
