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ベク君の予言は当たった。
目の前にいる綺麗な顔をもった人。
口を開くとその顔から想像できない
悪口を平気で言うような人。
バラエティ番組でその地位を確立していて、
好き勝手やっているようで筋が通っている。
ペンを何よりも大切にしている人。
「なー、これなんて書いてある。」
「これは『世界の中心でアイを叫んだ』って。」
「韓国語にしろ。」
「、、、、、世界の中心で愛を叫んだ、、です。」
「ほう、やっぱエヴァはいいな。」
日本語で書かれている雑誌に特集されているのは
ヒチョルさんが好きな日本のアニメのもの。
感じていたヒチョルさんのイメージが深紅の色だったから
「アスカが好き」と言われて見せられた画像の女の子の
イメージカラーが赤だから、すぐに納得がいった。
どこで聞いたのか日本語ができるという点をかわれて
日本語に訳してほしいと、私の作業室に来るようになった。
知らないというとあり得ないという顔をされて、
小さなフィギュアまでくれて、それはデスクの上に飾ってある。
「あー日本行きてぇ。」
「、、、、、。」
「お前、日本ではどこに住んでたんだ？」
「東京の近く、、です。」
「なんだ、大阪じゃないのか。
ユウタと同じなのかと思ってたぞ。」
「・・・悠太くんは関西弁ですし、
私は話せない、、です。」
「今度大阪観光な！」
「・・・・・。」
「お前も連れてくからな。
貴重な通訳だ。光栄だろ？」
「・・・・・・。」
話が噛み合わない。
というか自分勝手に進められてて、
私の返答は必要がないみたいだ。
王様みたい。
いや女王様、か。
なんて心のなかで呟く。
「ヒョン！ここにいた！」
「なんだ、ドンへか。」
「あ、Aちゃん。
いいな〜会議室よりこっちのがいいよね。」
「だろ？
あれはジョンスにまかしておけばいいんだって。」
「ヒョン張り切って仕切ってたもんね。」
のっそりと現れたのはドンへさん。
探してたんだよ〜って言いながらも急いる様子はない。
ppppp
「あ、ダメっぽい。」
「なんだよ。」
「ヒョクが戻ってこいって。」
「なんだよ、面倒くせぇな。」
嵐のように立ちありそうだったヒチョルさんは
ドアのほうに足を進めたあと、ふと振り返った。
「そうだ、写真。」
「いいね。」
「！！！」
すごい早業だった。
ドンヘさんとヒチョルさんに挟まれて。
気づいたら写真を撮られてた。
＿＿＿＿＿＿台風みたいだ。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
