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ピコン
思考を遮るようになった通知音。
光っている携帯の画面を見る。
セフンヌナ〜、どっちが可愛いと思います?
セフン【画像】
セフン【画像】
セフン君はどっちの色にするか悩んでるようだ。
どっちのピアスも可愛い、と思う。
A私はホワイトの方が好き、かな。
セフンなら白にする!
セフンヌナ、ありがとう!!
そのピアスが可愛いハートのかたちで
女の子用だなっていうのはなにも言わなかった。
たまに、セフン君からお話を聞いていた。
「RIUさん」っていうガールフレンドのこと。
詳しくは知らないけど、同じアイドルの子らしい。
彼女へのプレゼントかな？
なんて思うと可愛いな、と思う。
セフン君は人懐っこいし甘えっこ、だと思う。
身長が高いのに、よく首を傾げて聞いてくる。
その仕草がギャップなんだろうか。
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「なに、笑ってるんだ？」
「！！！」
急に聞こえた声に携帯を落としてしまう。
その拍子に自分の足で蹴とばして遠くまでいく。
それは誰かの足元まで。
「チャンミン、オッパ。」
「誰だ？ってセフナか。」
「・・・・。」
「お？聞いてるのか？」
「・・・聞いてますよ。」
綺麗に磨かれた革靴。
それを綺麗に履きこなしているチャンミンさん。
初ステージで一緒だったことの話題性を活用するかのように、
スチール撮影はチャンミンさんと一緒だった。
それをユナオンニから聞かされた時は、
「Aも顔に出るのね」と言われるような
分かりやすい顔をしていたらしい。
あの日と同じようにソラオンニがメイクしてくれた。
無表情でいいから、とカメラマンに言われて。
真っ白い背景のところに置いてある椅子に座って
カメラの方を無表情で見つめる。
その後ろにいるチャンミンさんが私に手で目隠しをする。
よくわからない撮影はすぐに終わった。
「少しは歌手らしくなったか？」
「・・・・いいえ。」
「謙遜か？・・まあいい。
この写真はBUNNYだ。Aじゃない。」
「・・・・・・。」
さっき撮ったばかりの写真を見せてくる。
チャンミンさんの指の隙間から見える顔は本当に無表情。
「会社の方針らしいぞ。」
「・・・・・。」
でも俺はさっき笑ったお前のほうが好きだぞ。
そう言いながら去って行くチャンミンさんを
驚きながら見送った。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
