Heartbreaker（4） (ページ38)

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「うん、、可愛い！」

そう言いながら微笑む人。

その人物がいることに驚きを隠せない。

「＿＿＿あの、ユノオッパ。」

「なんかごめんね。会いたいって聞かなくてさ。」

「ウリマンネが可愛がってるって聞いてさ、
俺もすげー会いたかったんだよね。」

「＿＿＿はい。えっと、初めまして。」

ユノオッパにちょっとだけ時間作れない？
という連絡があって、何か問題でもあったのかと内心ヒヤヒヤしながらも指定された場所に向かった。

日本での活動の第一歩としてユノオッパたち
東方神起のコンサートのオープニングアクトを
することが決まったのは少し前だった。

ナナさんにもいい経験になると賛成されたことも
あってその話は着々と進んでいた。

日本でも活動に躊躇する気持ちもある。
お父さんも、お母さんもいる日本。

認めてもらいたいというのが本心だけど、
もうあれから連絡すらも取っていないから。

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「ほら、ジュンス。」

「そうだった。どうも初めまして！
JYJのジュンスです。よろしくね。」

「はい、こちらこそ…。」

「ヒョンに俺らの曲歌ってくれてる動画
見せてもらってね。ずっと会いたかったんだ！」

「＿＿＿動画、ですが？」

「そう！どうして君をすきになってしまったんだろう。をピアノで弾いてるやつ！」

その言葉でここにいないあの意地悪なオッパの顔が思い浮かんだ。
いつも口角をフッとあげて意地悪そうな笑みを浮かべる最強様。

リハーサルというか練習の際に歌ってくれと言われた。
けど、それを動画に撮られてるなんて気づかなかった。

「耳に残る声だなって。」

「いえ、私なんか…。」

「あ、Aそれダメだぞ！
チャンミナが怒るから。」

「＿＿＿＿＿＿。」

「うんうん、もっと自信持ちなよ。
一緒に歌ってみたいなって思う歌声なんだよ。」

「BUNNYがデビューしたらそういうの多くなりそうだな。
俺たちが守ってかないと！！」

「ユノヒョンなにその使命感。笑。」

「だって大事な妹だし！」

「＿＿＿＿＿妹。」

「え！！嫌だった！？」

「ほら～ヒョンって意外と強引だから。」

聞こえて来た単語。

一人っ子の私には無縁の言葉。

人と関りを避けて来たから、
いま、急に溢れてくるその繋がりに戸惑う。

オッパ、と呼ぶこともやっと慣れて来たから。

「＿＿＿いえ、嬉しいです。」

どう言うと目の前の２人は微笑んでくれた。