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「俺はAとの未来をちゃんと考えてるから。」
そう言ってギョンスは私の手を取る。
するとそこに違和感を感じた。
昨日まで見覚えのなかったものがそこにあった。
「ギョンス・・・これ。」
「虫除けｗｗ」
「え？」
「違う、俺のってしるし。」
これ以外にも欲しかったから。
そういって頬にあるほくろを指で撫でられる。
左の薬指についてるのはシンプルなリング。
同じものがギョンスの指にもついてる。
「・・・・っ・・。」
「泣くなよ。」
「っ・・だって。」
「本当はもっと格好良く渡すつもりだったんだ。」
だって俺、ロマンチストだから。
なんて少し笑いながらギョンスは言う。
こんなの・・果報者、すぎる。
幸せ は 妬みを生むのに。
「でも・・これ、ペンに。」
「心配すんな。」
「・・・・でも。」
「まあ普段は右にするし。
Aはそのまま付けといて。」
「・・・うん。」
「なに？まだ心配？」
「ううん。・・・ありがとう。」
「どういたしまして。」
フッて笑う顔はかっこよくて。
胸がどきどきした。
同時に酷く痛かった。
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あの後、起きてリビングに行くと、
ニマニマ微笑んでるみんなに出迎えられた。
それをギョンスは軽くあしらってたけど。
(特にヨリ君とベク君とジョンデ君)
「あ！A！
それよりヌナの話聞かせろ！」
「・・・・オンニの話？」
「そう！昨日言いかけたじゃんか。」
「・・・・どのオンニ？」
テヨンヌナに決まってるだろ！ってベク君は言う。
それにヨリ君がやっぱ覚えてない？って聞いてくる。
「？？？？」
「俺、宇宙人じゃないからね！」
「そうだそうだ！俺もワンコとか言われるし。」
「・・・・・私が？」
そう聞き返すと視界にはいる全員が頷く。
ミンソクさんもスホさんも苦笑してる。
「Aは禁酒。」
「・・・ギョンス。」
「弱いって分かったから。」
「私・・・昨日の記憶・・ないや。」
チャンミンオッパとの関係が知られちゃって、
別に変な関係じゃないけど。
その後の記憶が・・・ない。
「俺の耳がびょーーんって。」
「そう！確かにこいつはヨーダだけどｗｗ」
「な！ベク酷い！」
「まあ、ヨーダにしたらデカすぎるけどｗｗ」
「ジョンデまで。」
笑い声が聞こえるリビングに
ルハンさんだけが
いなかった。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年3月23日 23時
