Heartbreaker（3） (ページ37)

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A映画祭お疲れ様。

ギョンスありがとう。

その返事で途切れてしまっている
携帯をずっと眺めている。

そこに新しいものはない。

返事をくれたギョンスに謝らなきゃと思ったけど、
なんて言葉にすればいいのか分からなくて。

文章を打っては消しての繰り返し。

ルハンさんが正式にEXOを抜けると周知になって、
いろんな情報が錯そうしている。

本当のこともまるで嘘みたいで。

嘘が本当にみえる。

一人で作業室に閉じこもっていると嫌でも考えてしまう。

私は＿＿＿＿＿欲張りになったようだ。

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韓国に戻って来て、慌ただしく色んなものが動き出した。

この事務所でソロ歌手は久しぶりのようだ。

それを私が担うのは正直重たすぎる。

ダンスが得意ではないのに
練習といってトレーナーと数回やったけれど・・・。

どうやらそれはなくなったようだ。

海外チームによってさらにバンドサウンドに仕上がっていく曲。

ギターを弾きながら歌う・・・それがBUNNYになりそうだ。

イーシンさんとヨリ君に教えてもらったギターも
サウンドチームに褒められるくらいには成長しているけど。

プロの方たちのものとは比べ物にならないだろう。

ユナオンニがマネージャーとして動き出して、
物事がスムーズにかつ多くの事が舞い込んできた。

まだデビューの告知もされていないのに
２年後くらいまでのスケジュールが組みだされている。

オンニに相談してステージなど人前にでる機会は少ないけど、
楽曲提供など創作活動が中心になりそうだ。

それはいままでと変わらない。

ただ、私が日本語が話せること。

それを利用するためか、
日本での活動がすぐに始まりそうなんだ。

「・・・・・・日本・・か。」

ぽつりと呟く

あの日から両親には会っていない。

お母さんは何回か連絡をくれているけど、
私は返事を返せずにいた。

どこまでもついてくる。

消したい過去なのに。

コンコン

小さく響いたノック音。

振り返るとドアに寄りかかっているヨリ君がいた。

「・・・・ヨリ君、どうしたの？」

「Aちゃんの様子見にね！
さっきヌナに作業室いるって聞いたから。」

「忙しいのに・・・。」

「平気だよ。なんだかんだ慣れてるしね。」

「・・・・・そっか。」

ヨリ君は小さなソファーに座って、

ちょっと真剣な顔をして話し出した。