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驚きで声を失っていると
さらに聞こえて来たのは聞き覚えのある声。
「ちょっとテミナ急に…走り出して。」
「う〜ん。これは見逃せないな。」
「…あー…大丈夫？」
「ヒョンたち。」
ミンホさん、ジョンヒョンさん、オンユさん。
３人はテミナを追ってきたようだ。
「今、スタッフと警備員よんだから。」
それなりの覚悟して。
そう言いながらキボムさんも歩いて来て。
そのことに女の子たちは萎縮してる。
さっきまで私の腕を強く掴んでいた手が外れる。
「ヌナ。大丈夫？」
「・・・・・ありがとう。」
その隙にテミナが手を差し伸べてくれて立ち上がる。
「最近、潜り込んでるっての君たちでしょ？」
「悪いけど、うちの事務所もそこまで優しくないからね。」
「っ・・・オッパたちはその人が大事なの？」
「そうだね。大事だよ。」
「うん。大事なヌナだよ。」
「・・・・・っ・・・・。」
「テミナ〜そこはうちの大事なスタッフだろ。」
警備員が来て、その子たちが連れられて行く。
すれ違うとき一人の女の子の口が開いた。
「(覚悟して・・・か)」
もう限界が近づいているのかもしれない。
「Aちゃん大丈夫？」
「・・・・はい。ありがとうございます。」
「気にしないで。あの子たち最近スタッフの間でも
警戒していた人物らしくてね。」
「テミナが走っていくからびっくりした。」
「まあAちゃんに被害がなくてよかったよ。」
「・・・・はい。」
優しく声をかけてくれるジョンヒョンさんたち。
でもテミナだけはちょっと違ってた。
「ぜんぜん無事じゃないじゃん。」
「・・・・テミナ。」
「・・・腕、赤くなってる。」
「これは・・・平気だよ。」
「僕以外に傷つけられないでって言ったのに。」
「・・・・・。」
「もう、さすがにギョンスヒョンに言う？」
「・・・・・言わない。」
「ヌナはそう言うと思ったけどさ。」
呆れらながら言うテミナに４人は首を傾げてる。
でも下手に気づかれられるわけにはいかない。
「もうすぐ・・・解決するはず。」
「それ本当？」
「・・・・うん。」
約束してくれたから。
私がステージに立つこと。
作曲家としての契約内容も。
今までと生活が変わってしまうけど。
それでも、ギョンスの隣に居られる方法。
ピコン
通知音一斉にしてみんなが携帯を見る。
そこには「BUNNY」としてUPされた写真。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年3月23日 23時
