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チカチカ光る通知。
それにそっと携帯を操作してメッセージを確認する。
「ギョンス、、お母さんが先に行ってるって。」
「そっか、待たせないように行くか。」
メイクなど落としてお互いに私服に着替えて、
ヨンミンさんが用意してくれた車に乗り込む。
会場の外にはまだ大勢のペンたちがいた。
高揚感と熱気にあふれている。
そんな会場を横目にホテルの近くの料理屋さんに向かう。
ギョンスがバレないように個室を予約して、
その場所をお母さんに伝えている。
ぎゅっと握っている手は汗をかいている。
本当は、、会うのは怖い。
変われたと思っていたけど、
未だに�爐�父さん″は怖いんだ。
「A？」
「・・・・ギョンス。」
「俺も緊張してる。
でも、、なんとかなるよ。な？」
「・・・うん。」
なんとかするよ。
その言葉は飲み込んだ。
.
.
.
個室のドアを開けると、上座に座っていた。
私の・・・・お父さん。
お母さんが「お疲れ様」など声をかけてくれて、
ギョンスと一緒に上がり、席に着く。
あの日以来、会っていない。
それだけ距離ができてしまったんだ。
「ギョンス君、お疲れ様。」
「いえ、忙しいのに来ていただけて嬉しいです。」
「あんな大きなステージで歌ってるなんて
すごい、感動しちゃったわ。」
「・・・・・・。」
「・・・・・。」
「ありがとうございます。」
お母さんとギョンスが和やかに話をしている中、
私とお父さんは黙ったままだった。
私が切り出さないと…そう思って強く手を握ると、
その上からギョンスがそっと手を重ねてくれる。
「おじさん、いえお義父さん。」
「・・・・・・。」
「今はまだ未熟者です。
でも僕はAと生きていきたいです。」
「・・・・・。」
「すぐには無理かもしれませんが、
Aとの結婚の許可を頂けないでしょうか？」
「・・・・・お父さん。
私からもお願いします。」
ギョンスの言葉に一緒になって頭を下げる。
お母さんが顔を上げてなんて言ってるけど、
お父さんから聞こえて来たのは溜息だった。
「A、大学にも行っていないお前が
これから何をして生きていくって言うんだ？
それにギョンス君の職業も安定したものじゃない。
世間も見世物にされるに決まってるじゃないか。
浅はかな考えでそんな話をするものじゃない。」
「ヨボ、そんなこと言わないでください。」
予想できる言葉だった。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年3月23日 23時
