検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:29,179 hit

69 ページ19

キラキラするステージと彼らVIXX6人を
眺めていると遠のく意識。

ホワイトアウトするように目の前が真っ白になる。
すごくゆっくりと流れる時間。

隣にいたマネージャーさんが呼んでる。
でも、遠くて聞こえない。









浮上する意識が最初に捉えたのは
手を握る暖かい何かと、眩しい視界。

口を開くけど乾いていた声が出ない。


LE「A?大丈夫?」


聞き慣れてきた声に視線を動かすと
私の手を握っているテグンがいた。

まだステージの衣装を着て、メイクしたままの。
額に滲む汗がキラキラしてる。




LE「いつから体調悪かった?」

「………………。」

LE「今日会ったときから顔色悪そうだった。」

「…どうしても来たかったの。
テグンやジェファン、みんなが輝いてるところ
どうしても見たかったの。」

LE「だからって、過労と軽い栄養失調って。」



テグンの言いたいことは良く分かる。
無理してた。その結果こうやって迷惑をかけてる。
体調管理もできないなんて、情けない。

でも、でもね…。


「仕事に関してけじめつけたの。
勝手に辞表を送りつけた私にスマン先生は
戻ってこいって、席はあるって言ってくれた。」

LE「……うん…。」

「でもね、動機は不純かもしれないけど、
いま応援したいのはVIXXのみんなだったから、
断ってちゃんと退職してくれるよう頼んだの。」

「君たちのそばにいたいなんて図々しいけど、
そのためになら無理しても頑張りたかったの。」

LE「……そんなこと言われたら怒れない。
俺たちのためって…不謹慎だけど嬉しいから。」


テグンは眉間にシワを寄せて聞いていた。
でもどんどん視線が下がって行って、
いまはテグンのつむじが見える。


LE「でももうこんなに無理するなよ。」

「うん。もう大丈夫。」


テグンの顔は少し赤かった。
それになんだか自分まで恥ずかしくなった。



「それにね、昨日でひと段落したの!
ある程度名前を売りたかったから積極的に
仕事回してもらってたの。でもそれも認めて
もらえたから、落ち着いて仕事できるから」

LE「VIXX関係はある?」

「…言うか迷ってたんだけど。
韓国に戻ろうと思ってるの。」


その言葉にテグンは勢い良く立ち上がる。
ベットの横にあったパイプ椅子が音を立てて倒れる。

その驚きように目を丸くしていると、
バタバタと走る足音が聞こえてきて。

そのまま部屋になだれ込んできた。

VIXXの残り5人が。

70→←68



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:VIXX , K-POP , KEN   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:V.V. | 作成日時:2016年9月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。