113 ページ18
マンションに着いてから、
裕貴くんはかれこれ一時間以上キッチンに立っている
今日は晩御飯を作ってくれるらしいけど、、、
「裕貴くん、、？大丈夫？手伝う？」
『うん、大丈夫！座ってて！あれ？これ、、え？中火、、、』
さっきからひとりごとが騒がしい、、！
「やっぱりてつだ」
『だめ！！大丈夫だからAは座ってて！！！』
「はーい、、、。」
うん。万が一、焦げ臭いにおいがしたら行こう。
『、、、よし。』
「できたの！？」
『まだ。』
「おう、、、。」
『あの、、、。』
「うん？」
『ごめんなさい。ちょっと、来て、、、。』
肩をがっくりと落として、
消え入るような声の裕貴くん
「どしたの、、？」
恐る恐る横に立つと、
フライパンには美味しそうなハンバーグが焼き上がっていた
「わーおいしそ、、」
『あの、、、焼けてるかわかんなくて。』
「あ、なるほど。」
菜箸を刺して、肉汁を出してみる
透明な肉汁が溢れ出てきた
「うん、大丈夫。焼けてるよ」
『え、なんでわかったの！？』
「焼けると肉汁が透明になるから。」
『へー、、、すげえ』
「うーん、、うん。」
このくらいは誰でも知ってるよ
なんて言えない、、、！
『ありがとう！もう大丈夫だから戻ってて！』
「ここまで来たし手伝うよー。」
『だめ！ほら！』
裕貴くんは私を軽く押しながらキッチンから追いやった
めちゃくちゃ優しい押し方なのが
やっぱり裕貴くんだなあ、、
少したつと、
ダイニングテーブルに次々と料理が並べられた
料理を運ぶ裕貴くんに見とれてると
『なあにー。見すぎ。』
「だってかっこいいから。」
『歩いてるだけじゃん。笑』
「うん。かっこいい。めちゃくちゃかっこいい。」
『、、、恥ずかしい。皿落としそう。』
「かっこいい。」
『はいはいはーい！！イケメンが運びまーす！！！！』
「ぶっ笑」
『よし。できた』
テーブルには、
ハンバーグ、トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ、ミネストローネに、なんだか高そうなチーズの盛り合わせ、、、
「、、、すごすぎない？」
『レシピサイトってすごいよね。』
「これ全部いま作ったの？」
『スープは昨日つくっておいた。ハンバーグは一昨日つくって、冷凍しといたの焼いた。』
「そんなに準備してくれてたの！？」
『うん。褒めて。』
褒めるどころか
泣きそうになった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんた(プロフ) - yoshinoriyyさん» 嬉しいご感想ありがとうございますー！！♡俳優さん設定ではないのですが、『たんほぽ』という新作を執筆していますので良ければご覧ください！♡♡ (6月7日 22時) (
レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
yoshinoriyy(プロフ) - はぁーもううっとりのため息ばっかり出ます😫💕山田さんと過ごす日々最高です〰️ またぜひ山田裕貴さんとのお話お願いいたします❗️ (6月7日 21時) (レス) @page22 id: fd76d2b746 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - 1007さん» ありがとうございます！(;_;)私も寂しいです…笑 もしよければ、ぜひ読み返してください♡こちらこそ、支えてくださり大感謝です！！応援ありがとうございました！ (2023年4月18日 22時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
1007(プロフ) - 完結おめでとうございます！！お疲れ様でした( ∀ )完結寂しいです、、、。とってもとっても大好きなお話です！山田さんと夢主がこの先もずっと幸せでありますように。素敵なお話に出会えて感謝です！ (2023年4月16日 21時) (レス) @page22 id: 389fe2331a (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - hさん» いつもありがとうございます！ただいまですしたばかりで滞ってしまいごめんなさいの気持ちでした泣。ありがとうございます！頑張ります！！！ (2023年4月15日 0時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんた | 作成日時：2023年2月23日 21時
