山田先輩と私 〜第三章〜

90…裕貴 ページ44

『ねー今日泊まってっていい？』






そんなにイケメンー？ に、

うん。

で返された。






冗談で言ったのにまさかそう返されるとは、、
あまりにも恥ずかしいので話題を変えた






「いいよー。」

『やった。朝早くに帰るけどごめんね？』

「裕貴くんが大丈夫なら何時でも。」






Aはそう言うと、
ちょこちょこキッチンへ走って来た

俺の真後ろに立って、

腰に手を回して抱きついてきた






『えーっと。洗いにくい。笑』

「だめならやめる、、」

『なわけないじゃん。なに、甘えん坊？』

「うん。」






珍しい、、、非常に珍しい
いつもこういうことすんのは俺の方なのに
洗い物を終えて、手を拭いて、
後ろに振り返った


上目遣いのAと目が合う






『、、、なに。誘ってんの？』

「うーん。そうかも、、」



なに言ってんだこの子。
ほんっっっとに、男ってもんをわかってない、、



『ほら、行きますよ。テレビでも見よ。』

「えー、、、」

『なーにーよー。いちゃつきたいんか？』

「うん。」

『はあ、、、』



可愛すぎる頬にキスをした



『もっと？』

「うん。」

『どしたの急に。』

「なんか、、、時差でやきもち妬いてしまいました」

『時差？なんのよ？』

「さなえさんの、、部屋に行ったこと」

『、、、なんもしてないって』

「わかってるよ、でもなんか、、私の知らないとこで、女の子と2人で、、」

『うん』

「夜、遅くに？」

『うん』

「会ってた、、、うーーー。もう。うざすぎ、私」



Aは両手で顔を覆った
だめだ。もっと妬いてほしい、
もっと俺に夢中になってほしい

Aの手を避けて、
深く深くキスをする



「んっ、、、ん」



ひさびさに聞く、この声
Aが息苦しそうに唇を離そうとするけど
もう、止まらん



「ゆ、きく、、、んんっ」



何度も何度も唇を重ねたあと、
Aを抱きしめた



『こんなこと、Aにしかしないよ？当たり前だけど』

「うん、、」

『ねぇ、もっとやきもち妬いてよ。』

「えー？」

『もっとやきもち妬いて、もっとワガママ言って？』

「そんなことしたら嫌われるよ。」

『嫌わない。むしろもっと好きになる』

「そうかなー、、」

『うん。』

「じゃあ、、、」

『ん？なに？』

「もっとちゅーして」

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