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裕貴くんはそのあと洗い物をしてくれて、
台本は帰ったら覚えるから大丈夫って
私の話にとことん付き合ってくれた
「たまにというか、いつも不思議になるの」
『んー?なに』
「なんで裕貴くんの彼女が私なんだろうって」
『なんで』
「もっと可愛い人も綺麗な人も、裕貴くんのまわりにはたくさんいるのに」
『それで?』
「もっと性格のいい子もいるだろうし」
『それで?』
「うん、、なんで、私なのかなって」
『それは俺も同じだよ。もっといい男なんて世の中たくさんいる』
「それは、、、裕貴くんは、、、」
『俺は?』
「私とはレベルが違うよ」
『違わない。おんなじ人間。おんなじ。体ひとつで、こころもひとつで、いろんなこと感じて生きてるひとりの人間』
「うん、、」
『俺はAを選んで、Aも俺を選んでくれた。そういうこと。』
「うん。」
裕貴くんは、私を強く抱きしめた
いつもとは少し違う、、、強く。
『今日ね、綺麗な女優さんに彼女いますか?って聞かれた。』
「え、、」
『さすがに、いる、って言えないから、いないけど作る気もないって答えた。』
「そっか、、。」
『でも決めた。Aが望むなら、これからそういうことを聞かれたら、いるって答える。雑誌のインタビューでも。』
「え!?」
『もっとAを安心させたい。』
なにを言ってるの!?
だめだめそんなこと、、、絶対に!!!
「それはだめ、絶対に」
『怒られるのは俺だし。大丈夫だよ?』
「だめ!!!」
『なんで?』
「だめはだめ!裕貴くんの気持ちわかったから、それはやめて、裕貴くんの仕事の邪魔はしたくない」
『邪魔じゃない。』
「でも、それは私が嫌。やめて。」
『、、、わかった。』
裕貴くんには、
私の好きな【山田裕貴】でいてほしい
ワガママだけど、そのままでいてほしい
『あー。もう12時過ぎか、、、。』
「そうだね」
『帰りたくねー、、』
私の胸に頭をこつんと預ける裕貴くん
『ねーA。』
「なに?」
『いつでもいいからさ、また俺の部屋来て』
「うん。わかった。」
『いや、、いつでも良くないわ。もう明日かあさってか、、早く来て』
「いいけど、、何か用事あるの?」
『うん。』
裕貴くんは私の腰に腕を回して、
耳元で切羽詰まった声で言った
『抱きたい』
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ぽんた(プロフ) - hさん» 見つけました!返信しました♡ (2023年2月23日 23時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - hさん» こちらこそありがとうございます♡最終章私も寂しいです、、笑 え!!!ほんとですか!!どこだどこだ!!?見たいけど見当たらない、、、!!涙 山田さんてなんかマニアックそうですよね笑 (2023年2月23日 23時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!第3章おつかれさまでした!最終章すごく寂しいです😭先日文字数多く書けるメッセージから感想お送りしたのですがうまく送れていないかもしれずスミマセン汗、マニアックな(?)要素出すと喜ぶ山田さんすこです笑 (2023年2月23日 23時) (レス) id: 0bfdf4278f (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - hさん» えええ何度でも嬉しいですっ!!!文字数少ないですよね(;_;)何件でも送って下さい♡笑 もっと白目剥かせます!笑 (2023年2月13日 6時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
h(プロフ) - ぽんたさん» 感謝しすぎてありがとうございます2回言ってましたスミマセン汗、本当はもっと長文でコメントしたいのですが文字数が( ; ; )白目剥き続けてます! (2023年2月12日 1時) (レス) id: 0bfdf4278f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんた | 作成日時:2023年1月30日 0時