山田先輩と私 〜第三章〜

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写真、撮ってもいいなんて言われると思ってなかった
どうしよ、逆に緊張してきちゃった






『あ、この服でいい？』





裕貴くんは着ているパーカーをつまんだ
裕貴くんならなんでもいいです、、！！！






「うん、もちろん！」

『じゃーはい。』






スマホに向かって両手でピースする裕貴くん
笑ってほしい、、なんて、ワガママが浮かんだけど
そんなこと言えるはずもなく






『あ、はいチーズ言ってね。』

「うん！じゃあ、、はい、チーズ！」






言った瞬間、裕貴くんはくしゃっくしゃの笑顔をしてくれた
ちょっと面白いくらいの






『撮れたー？』



そのままの顔で言うもんだから、なんか笑えた



「ふふふ、撮れたよ」

『あ、国宝バージョンも撮る？』

「撮る！！！」

『嬉しそうだな！笑』

「ごめんなさい。笑」

『待ってね。、、、はい。』






ちょっとふざけながら、かっこいい表情をしてくれた
撮り終えて、まじまじとスマホを見てしまう






「うわー、、宝物」

『なんでよ笑 ちょっと見せて。うわーやばいね』

「かっこよすぎてやばい。」

『いや、はしゃぎすぎててやばいわ。』

「誰にも見せない！絶対。」

『うん。頼んだ。』







裕貴くんは頭をポンポンしてくれた
こういうとこ、、、好き。







見とれてると裕貴くんのスマホが鳴って、


　




『あ、ごめんマネージャー。出るね』

「うん。」


『もしもし。』






すぐ隣で電話してる裕貴くんがなんだかかっこよすぎて、、、
すごくド○○キした






『あー、そういうこと。わかった、7時ね。オッケー、よろしく。』







裕貴くんは電話を切ると、ため息をついた







『明日早まった、、、』

「そうなの？7時、、？」

『うん。10時だったんたけどね。』

「そっか、、、じゃあ、泊まらないで帰ったほうがいいね。」

『うーーーーん、、、』






　

頭をうなだれるように下ろして考える裕貴くん







『うん。帰ろうかな。ごめん。』

「ううん、私こそごめんね、ほんとに。」

『謝らない！悪くないんだから。』

「もう、連絡は怠らないようにする、、、」

『でもそのおかげで会えたし？ケーキ食べれたし。』







そう言ってニコニコしてくれる
ほんとにほんとに大好き、、







『うーん、、、1時くらいまでいていい？』

「うん！私はいつでも。」

『ありがと。』








時間が止まればいいのに。

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