山田先輩と私 〜第三章〜

74…裕貴 ページ28

『お疲れ様でしたー。』






撮影が2時間巻いた


家にはAがいて、


撮影が！2時間！！巻いた！！！





衣装を着替え、急いでスマホを確認する





“急用を思い出して、帰る”




これからLINEがぷっつり途絶えてる

、、、ん？

帰る？

急用？？？





急用ってなに！！！？





“早く終わった。急用ってなに？”





5分たっても、10分たっても返ってこない





“なにしてんの？今どこ？”

“家？”





心配で何度電話しても、出ない
車でわっちが明日のスケジュールを確認してきたけど
『うん。』『わかった。』
これの繰り返ししか言えなかった
マジでなにしてんだ、、？





マンションに着いて、部屋をうろうろする



洗濯物がびっしり干してある
きれいに掃除された部屋
でもちゃんと、台本や普段使うものはそのままにしてある

置いてった一万円札はそのまま
あれ、、なんも食ってないの？



いやいやそれより今は、、、！
急用、ってことは、誰かから呼び出し？
いやいや、誰よ？友達？
急用は仕方ないけど、、連絡してくれてもよくない？
あ、映画でも見てんのかな
え、それって急用？？？

俺に言えない急用で、4時間以上連絡がないって、、、
そんなに信頼されてない？
いや、でもプライバシーはあるよな
でも、、、




え、俺、うざい？？？





でも心配だし、また体調でも悪くしてたら、、
それとも、、俺に言えない相手と会ってる？
そんなことAに限って、、

いや、でもお人好しの塊みたいな子だ。
誰かに何か頼まれて、、、






あーーーーーもう！！！時間がもったいない！！！！






俺は、Aのアパートへ向かった

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