6 ページ6
授業が終わって、校舎から出た。
うちの大学はまあまあの偏差値で、
広さもけっこうあって。
生徒数もかなり多い。
そこも選んだ理由のひとつだった。
人に紛れることが出来るから、
誰にも目をつけられずに済む、、
いつも通りの道を歩いていると、
『あっ！(名字)さーーーーん！』
うしろから叫び声が聞こえた。
え、私？呼ばれた？？
振り返ると、
山田くんだった。
「や、やまだくん」
私は身構えた
私に追いついた山田くんは、ぜーぜー言いながら
『はーーーやっと追いついた！何度か、な、なまえ、呼んだけど届いてなくて、はーー、疲れたーーー』
山田くんは腰に手を当てて
空に向かって大きな声で言った
なんだか申し訳ない、、、
「ご、ごめんなさい」
『え！？いやいや違うよ、謝らなくていいの！ごめんね、体力ねーなーーー俺！バカ！俺のバカ！！』
「いや、いやその、、、」
『あ、あのさ、下の名前聞きたくて』
「え、、？」
『ん？』
「そのために走ってきたんですか？」
『うん！』
山田くんは真面目な顔でうなずいた
「あ、えっと、Aです」
『Aちゃん！おっけー！Aちゃんて呼ぶね？』
「あ、は、はい」
『あ、なんか、、俺、嫌われてたりする？』
「え！？」
『あの、さっきもさ、避けられてる？と思って』
子犬みたいな目でこっちを真っ直ぐ見る山田くん
ほんとに、、澄んだ瞳をしてるなあ、、、
「違うんです、あの、、うーんと、ちょっと、、男の人が苦手というか、、」
『え！まじ』
「まじ、ですね、、」
『そっか、、じゃあ、話さないほうがいい？』
悲しそうな声
思わず私は口走ってた
「いえ、そんなことは！ないですよ！」
『ほんと！？良かったぁー。』
え、私何言った？
え、
そんなことはない？のか、、、？
『俺さ、家こっちなの。途中まで一緒にいていい？』
「あ、はい」
？？？
はいって言った？私。
『じゃ、帰ろ、ってか帰るの？このまま』
「はい、なにも予定ないんで」
『そっか。俺さーこのあとバイトなんだけどさ、あ、てかLINE！交換しない？』
「え」
『クラスメイトだしさ、友達になれたら。嬉しい。』
山田くんはそう言ってスマホの画面を差し出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんた(プロフ) - 青さん» 青さんコメントありがとうございます。この度は不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。以後、気をつけます。ありがとうございました。 (5月4日 11時) (
レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
青 - まだだいぶ早いですがこんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません｡｡｡ この物語芸能人設定ではなくて学生さん設定 なんですね｡｡｡ それならそれで前もって作品紹介の所に書いて いて欲しかったです｡｡｡ ちょっと残念でした｡｡｡ (5月4日 11時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - 茉白さん» 茉白さんいつもありがとうございます♡なんと！！私の作品が好きと言って下さったの初めての方です、こころで握手させてください！笑 ありがとうございます！先輩シリーズが終わったらこちらの続編も視野に入れてみます！♡ (2023年2月5日 22時) (レス) id: 34b807099d (このIDを非表示/違反報告)
茉白(プロフ) - ぽんたさんの作品ほんとに大好きです♡完結しちゃってますが、これから夢主ちゃんと山田さんがどうなって行くのかめっちゃ気になります・・・！ (2023年2月5日 21時) (レス) id: 9190acf184 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ(プロフ) - ぽんたさん» 今一気に見てしまいました！！！すごく面白かったです！！！応援してます😊 (2023年2月4日 3時) (レス) id: 546ce68c7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんた | 作成日時：2022年11月21日 23時
